基本、雨降りは撮影に出かけません。
理由は2つ
1つは濡れるのがイヤだから。
辛いことはプロに任せましょう。楽しくないと続きません。
2つ目はカメラが水に弱いから。
「今のカメラは防塵、防滴構造じゃね?」
だったら、水たまりに落としてみますか?
雨の撮影の場合、最悪こういうシナリオだってあるのです。
そんなものは腕時計の”生活用防水”程度だと思ってください。
まぁとにかく程度の差こそあれ、昔も今も電気製品は水に弱いのです。
ボディより心配なのはレンズ。
水滴を拭き取っても、湿気という”気体”になってレンズ内に侵入
されると、カビの原因になります。
カビの発生は画質が著しく落ちるということと、レンズの商品価値がほぼ
なくなるということを意味します。
オークションや中古で売れなくなるということです。
これは深刻ですよ。
交換部品の保有期間でしたら、メーカーのサービスセンターで交換、
クリーニングしてもらえますが、光学製品は部品よりも調整費がばか高い
んですよ。玉の光軸合わせとかね、測定器使いますから。
新しいレンズが買えるくらいになることだってあります。
カメラの心臓部である最新のセンサーユニットが壊れたときより、
削りだしの非球面レンズ1枚ダメにしたときの方が高くつきます。
「だったら、せんべいの乾燥剤がんがんケースに入れて・・・」
ところが、乾燥し過ぎるのも良くないんですよね。
今のレンズは低コストで高級素材のレンズと同じ性能を持たせようと、
2枚のレンズを透明な樹脂で貼り合わせて1枚のレンズにしているものが
あります。貼り合わせレンズと言います。
その樹脂が乾燥し過ぎると剥がれるときがあるらしいです。
でも、安心してください。
あべちゃんの経験上、よほどの悪条件で保存しないかぎりカビや
レンズの剥がれは発生しません。
日本のカメラメーカーは優秀ですよ。
でも、炎天下で車の中に長時間放置なんて”ワイルド”なことは
やめてくださいね。
ということで、雨はイヤだけど、雨の雰囲気が出ている写真
でも撮ってみっかぁ、という作品。
ちなみに、晴れてます。
チャリンコの持ち主のガキが感心してました。
どうだい、大人ってすごいだろ。
撮影データー
Canon EOS 5D MarkⅡ EF24-105mm f4L f5.6 AV フォギー+C5フィルター