BDAVとはブルーレイの規格である。
同じ規格にBDMVというのがある。
詳しい違いなどはググっていただくとして、
早い話がBDMVの方が新しい規格なのだ。
「新しい方がいいんじゃね、なにかと。」
確かにそうなのだが、私のように頼まれ事が多い
人間は困るのだ。
いろんな人が私に依頼してくる。
例えば、娘の運動会をビデオで撮影したんだけれども、
ディスクに焼いてほしいとか。
今はHDカメラが当たり前だから、容量的にブルーレイ
になるのだが、その方の再生機器までは把握できない。
私には「どんな再生環境でも問題ない」という課題が与えられるのだ。
だから古い機械でも再生できる古い規格、BDAVが必須なのだ。
しかし、ソフトメーカーは製品をアピールするため、
新しい規格に対応、という言葉を欲しがる。
結果、古い規格は未対応の製品が多い。
プロ仕様のアドビ・プレミアでさえBDMV対応だ。
私が知っている限りではCyberLinkのPowerProducerのみが対応だ。
しかも同じCyberLinkのPowerDirectorは未対応(笑)。
フリーソフトで対応しているのがあるのかもしれませんが、
調べていないのでわからないです。
あと4~5年過ぎれば、ほぼすべてのプレーヤーがBDMV対応に
置き換わるだろうけどね。
そーいえば、CD-Rでもあったよね。
CDをCD-Rに焼いてカーコンポで再生しようとしたら、
古いカーコンポはCD-Rに対応してないとかいう問題。
CD-Rは色素のシミだから、レーザー出力の弱い古い
機種では十分な読み出しが出来なかったのだ。
ここでちょっと勘違いしてもらっては困るのだが、BDMV対応の
機械でBDAVフォーマットのディスクが再生できないのか、
と言うとそうではない。
新しい機械は古いフォーマットにも対応している。
問題にしているのは、古いBDAVフォーマットにしか
対応していないプレーヤーのことである。
このプレーヤーでBDMVのフォーマットは再生できない。
おまけの知識として、映像データーを市販のプレーヤーで
再生できるようにすることをオーサリングといいます。
よく、ディスクに焼くソフトを持っているのにうまくいかない、
という人が結構います。
ただディスクにデーターだけを焼いたのでは、パソコン
からはアクセスできますがプレーヤーからアクセスできません。
細かい話になりますが、CDはCD-DA、DVDはDVD-Video、
ブルーレイはBDAVまたはBDMVのフォーマットで
焼かなければならないのです。
容量も1割くらい余計にかかります。
ですから容量ギリギリのデーターは焼けなくなる可能性があります。
ディスク書き込みソフトで
「データーをディスクに書き込む」
では、だめなのです。
気の利いたソフトでは
「DVD-Video形式で書き込む」
「市販のプレーヤー互換形式で書き込む」
などの項目があります。
逆に映像の保存のためにディスクに書き込む時、
DVD-Video形式で書き込むと、市販のDVDソフトと
同じフォーマットですから、PCのHDDに読み込むとき、
リッピング(吸い出し)という余計な作業をしなければならなくなります。
そのときこそ焼くときに「データーをディスクに書き込む」なのです。
映像データーを他の文書データー、静止画データーと
同じ方法で焼くのです。
これはHDDに保存されていた時と同じ状態で焼かれます。
ただし、再生のみならDVD-Video形式でもPCは対応できます。
これは、映像データーを加工、修正したりするために
.mp4、.m2tsなどのファイルが必要な時の話です。
ディスクを単に保存する場所にするか、作品として他の機器
でも再生出来るように仕上げるか、考えて焼かなければなりません。