あべちゃんの写楽生活

撮ることが楽しいのか、楽しいから撮るのか

なんでBDAV対応ソフトが少ないのよ

2016年03月28日 02時59分28秒 | 写真

 

BDAVとはブルーレイの規格である。

同じ規格にBDMVというのがある。

詳しい違いなどはググっていただくとして、

早い話がBDMVの方が新しい規格なのだ。

「新しい方がいいんじゃね、なにかと。」

確かにそうなのだが、私のように頼まれ事が多い

人間は困るのだ。

 

いろんな人が私に依頼してくる。

例えば、娘の運動会をビデオで撮影したんだけれども、

ディスクに焼いてほしいとか。

今はHDカメラが当たり前だから、容量的にブルーレイ

になるのだが、その方の再生機器までは把握できない。

私には「どんな再生環境でも問題ない」という課題が与えられるのだ。

だから古い機械でも再生できる古い規格、BDAVが必須なのだ。

 

しかし、ソフトメーカーは製品をアピールするため、

新しい規格に対応、という言葉を欲しがる。

結果、古い規格は未対応の製品が多い。

プロ仕様のアドビ・プレミアでさえBDMV対応だ。

私が知っている限りではCyberLinkのPowerProducerのみが対応だ。

しかも同じCyberLinkのPowerDirectorは未対応(笑)。

フリーソフトで対応しているのがあるのかもしれませんが、

調べていないのでわからないです。

あと4~5年過ぎれば、ほぼすべてのプレーヤーがBDMV対応に

置き換わるだろうけどね。

そーいえば、CD-Rでもあったよね。

CDをCD-Rに焼いてカーコンポで再生しようとしたら、

古いカーコンポはCD-Rに対応してないとかいう問題。

CD-Rは色素のシミだから、レーザー出力の弱い古い

機種では十分な読み出しが出来なかったのだ。

 

ここでちょっと勘違いしてもらっては困るのだが、BDMV対応の

機械でBDAVフォーマットのディスクが再生できないのか、

と言うとそうではない。

新しい機械は古いフォーマットにも対応している。

問題にしているのは、古いBDAVフォーマットにしか

対応していないプレーヤーのことである。

このプレーヤーでBDMVのフォーマットは再生できない。

 

おまけの知識として、映像データーを市販のプレーヤーで

再生できるようにすることをオーサリングといいます。

よく、ディスクに焼くソフトを持っているのにうまくいかない、

という人が結構います。

ただディスクにデーターだけを焼いたのでは、パソコン

からはアクセスできますがプレーヤーからアクセスできません。

細かい話になりますが、CDはCD-DA、DVDはDVD-Video、

ブルーレイはBDAVまたはBDMVのフォーマットで

焼かなければならないのです。

容量も1割くらい余計にかかります。

ですから容量ギリギリのデーターは焼けなくなる可能性があります。

 

ディスク書き込みソフトで

「データーをディスクに書き込む」

では、だめなのです。

気の利いたソフトでは

「DVD-Video形式で書き込む」

「市販のプレーヤー互換形式で書き込む」

などの項目があります。

 

逆に映像の保存のためにディスクに書き込む時、

DVD-Video形式で書き込むと、市販のDVDソフトと

同じフォーマットですから、PCのHDDに読み込むとき、

リッピング(吸い出し)という余計な作業をしなければならなくなります。

そのときこそ焼くときに「データーをディスクに書き込む」なのです。

映像データーを他の文書データー、静止画データーと

同じ方法で焼くのです。

これはHDDに保存されていた時と同じ状態で焼かれます。

 

ただし、再生のみならDVD-Video形式でもPCは対応できます。

これは、映像データーを加工、修正したりするために

.mp4、.m2tsなどのファイルが必要な時の話です。

ディスクを単に保存する場所にするか、作品として他の機器

でも再生出来るように仕上げるか、考えて焼かなければなりません。