私も、いい歳こいてネットワークゲーム、ソーシャルゲーム(ネトゲ、ソシャゲ)を
やっているのだが、Yahooニュースに「ネトゲ廃人」という記事があった。
最初に言っておこう、「ソシャゲは札束で殴り合うゲーム」だ。
ゲームに金をかけた奴が強いのだ。
そうしなければ、ゲーム運営会社はビジネスとして、やっていけないのだ。
しかし、人間もそう馬鹿ではない。
単純なカラクリでは見透かされてしまう。
そこで、色々な仕掛けがあるのだ。
ゲームに興味がない方でも、家族や知り合いにゲームにはまっている人が
いれば、「へーそうなんだ」とわかってもらえるはず。
私のやっているDQMSLを例に説明してみる。
まず、最大の集金システム「ガチャ」。
いわゆる、くじ引きである。
法律で確立を表示しなければならなくて、たぶんその通りになっているはずだ。
よく掲示板で「確率操作」などと騒がれているが、特定の人物だけ優遇する
メリットが運営会社にはない。
まんべんなく、みんなに課金してもらえばいいのだ。
ただの、都市伝説だと思う。
基本「ガチャ」は有料なのだが、それだと課金派、無課金派と
きれいに分かれてしまう。
そこでたまに行われる「無料ガチャ」という仕掛けがある。
タダでガチャが引ける、だけではないのだ。
それは「もうちょっと頑張れば、もっといい奴引けるのでは?」と
思わせるのだ。
まるっきり持っていない奴よりは、ちょっと持ってる奴の方が
課金する可能性が高いのである。
基本、DQMSLは一人でモンスターを倒し、仲間にしたり、アイテムを
ゲットするゲームである。
従って、どんなに自分のモンスターが強くとも、それは自己満足である。
そこで、みんなに「ドヤ顔」する場所を作っている。
「闘技場」という仕掛けだ。
ここは、プレーヤー同士が戦う場所だ。
当然、金をかけた奴が強い。
そして、2つのメリットがある。
1つは、金をかけた奴が満足して、「さらに課金して、上を目指すぞ」と
思ってくれること。
ちなみに、DQMSLでは、1,000万円くらい課金しないと、ベスト10には、入らない。
もう1つは、「あんな奴に負けるの、悔しいな。ちょっと課金してみっか」と
思ってくれること。
もちろん、「俺は無課金だからな。しゃーない」と思う人もいるが、
なまじ人間が相手でボロ負けすると、頭に血がのぼるもんだよ。
冷静な判断ができなくなるんだな。
負けた相手のプレーヤーネームが「うんこ仮面」とかだったりすると、
くー、あんな奴に負けたのかよ、となるもんだ。
そして、みんなで協力してモンスターを倒す「みんぼう」という仕掛け。
弱かったり、場違いなモンスターで参加すると、解散されてしまうのだ。
「最低限、仲間にしてもらえるモンスターくらいは揃えないとな」
そう思っても不思議ではない。
今、攻撃が4人か・・・だったら俺はヒーラー(回復役)か。
「いいね」連打!!
そうだろ、そうだろ。
自分の攻撃で相手が全滅。
「いいね」連打!!
もしかして、俺って役に立ってる?
そういう高揚感と仲間との一体感が中毒をおこすのだ。
そして、さらにみんなから「いいね」を連打してもらいたくて、
強くする(課金する)のだ。
かっこよく記事では、「ネットワークという中の社会での存在感」とか
言っているが、はっきり言って中毒である。
酒うめー、コーヒーうめー、と同じだ。
最大の問題は、「ソシャゲには終わりがない」のである。
パッケージされたスタンドアロンのゲームでは、ラスボスを
倒せば、エンディングが出て終わりである。
しかし、ソシャゲは常にデーターをダウンロードしていて、追加の
シナリオをいくらでも作れるのである。
「自分が飽きたときが終わり」である。
最後に、どんなに課金しても、ゲーム終了になれば、手元には何も残らない。
もちろん、今の若者は「自分が楽しんだという事実があれば十分」という
考えなので、そのことに関しては何も言わないが・・・
おまけ
おっ、新メニュー。中華丼ランチ。
なんか、色悪くねえか?