超ごぶさたしてました。久しぶりのUPです。
先日、市村正親さんと篠原涼子さんがご結婚されましたね。
とても幸せそうなお二人の顔を見ていると、本当にこちらまで幸福な気持ちに満たされ、結婚というものの良さを改めて実感しました。
実は私、市村正親さんには特別な思い入れがあるのです。
市村さんの姿をTVで見かける度、かすかな胸の痛みと共に、懐かしいような、泣きたいような複雑な気持ちでいっぱいになります。
勿論、当然の事ながら、市村正親さんご本人と私は直接何の関係もありません。
では、何故?
・・・昔、真剣に愛した男性が、市村さんにとてもよく似た人だったのです。
当時22歳だった私。彼(Nさん)は21歳年上の43歳でした。
彼が経営しているお店に行ったのがきっかけで、ごく自然に、そしてあっという間にお互いに惹かれ付き合いが始まりました。
その頃、市村さんは劇団四季にまだいらっしゃったのでは、と思います。(退団される前後かもしれません)。
当時私は市村さんの存在はまだ知らなかったのですが、Nさんはたまに街で市村さんファンの方から「市村さんですか?」と声をかけられていたそうで、その話をNさんに聞いた後劇団四季のパンフレットを見てびっくり。
世の中にはよく似た他人が3人いると言いますが、まさにその1人なのではないかというくらい、瓜二つ。
Nさんに出逢ったことによって、私の人生観や愛に対する姿勢が劇的に変わりました。
深く誰かを愛し、大切に想い、日々何気なく生活している毎日のかけがえのなさを初めて実感したのです。
現在の私の生き方、心のありようは、彼に出会ったことによって基礎が築かれたと言っても過言ではないでしょう。
自然に接する姿勢、美へのこだわり、感性を磨くこと・・・クリエイティブな職業の彼が持っている独自の世界にも強く影響を受けました。
私が後半の人生のライフワークにしようと考えているフラワーデザインと出会ったのも、彼の側にいたからこそだったと思います。
結局、約6年間、人生のほんの一部を彼と共有したわけですが、それほどまでに大切な存在だったにもかかわらず、哀しいことに、結果的には彼と結ばれることはありませんでした。
原因は年の差ではなく、私の両親の猛烈な反対と彼の当時の環境を、若すぎた私にはどうしても乗り越えられなかったのです。
Nさんとは、別れて以来ずっと会っていません。
でも、時々彼のお店のHPを密かに覘いては、変わりなく、そして幸せでいることを確認して安心しています。(ネットって本当にありがたいですねぇ)
もう2度と会うことはないけれど、私の中で、自分の細胞の一つとして彼は、永遠にそしてひっそりと生き続けていくことでしょう。
市村さんの今回のおめでたい話を、そんな自分の思いとダブらせて見てしまうんですね。
篠原涼子さんの「市村の名前になれて嬉しい」という言葉、本当に胸に深く響きます。
今はもうすっかり別々の道を歩んでいるNさんと私がかつて切望していたこと。
あの時私達が越えられなかった壁を、お二人が代わって越えてくれたような気さえするのです。
だから、どうかお幸せに。
単純に市村さんと篠原さんの一人のファンとしても、心からお二人の幸せな毎日を祈っています。