今日、同居人きょんくんが久々に休日ということで、お昼から映画を観に行きました。
『ゲド戦記』です。
とても、とても、良い映画でした。
私は数日前から小説を読み始めていて、第1巻を終えたタイミングで映画をみたのですが、全てを読み終えたら改めてまた観に行きたいと思います。
私は「千と千尋の神隠し」がとても好きなのですが、比較すると「ゲド」には、娯楽的な要素がほとんどありません。静かに淡々と、でも、とても強い力で真っ直ぐにストーリーが続いてゆきます。
試写会の時に宮崎パパ(駿監督)が「素直な作り方で、良かった」と感想を残されたというのが、とてもよく分かります。
中盤のあるシーンをきっかけに、次から次に涙が溢れてきて、最後まで止まりませんでした。
今の私にとって、正にドンピシャな映画。隣で見ていたきょんくんも、とても強く感動したようです。
幼い子供には、内容は難しすぎて良く理解できないかもしれない。でも、何か大切なものを漠然とでも感じ取ることは出来るんじゃないかと思います。
深くて、激しくて、でもとても優しい。
人生に疲れたり、何かで悩んでいたり、生きる意味や価値を見失ってしまいそうになっている人には、是非観て欲しいと思います。
私自身、心の底でずっとくすぶっていた堂々巡りの煩悶に対して、明確な答えを示されたような気がします。
バランスを取ること。自分の弱さから目を逸らさず受け容れること。
手嶌葵さんの歌も、細胞に染み渡りました。とても美しい、魅力的な歌声。
映画のエンドロールが全て終わり、お客さんがほとんど席を立ってしまってもなお、まだ座ったままでぼーっと余韻の中にいたきょん&あひょでした。(きょんくんまで同じ状態になっているのは、本当にびっくり!)
そのくらい、物凄く共鳴した映画でした。たくさんの涙を流し、最高の心の浄化ができました。
あー、やっぱり映画って素晴らしい!!