忍耐力

ここ数年、本屋で本を買ってない。
CDもしかり。

Amazonをメインに、ほとんどネット購入に変わってしまった。

新刊だけじゃなく、昔発刊されて書店では探し難い本も、ネットで検索すればものの1、2分で発見してカートに入れられる。
書店の隅々を探し回る労力など皆無だ。
それに、廃刊廃盤品も中古サイトでさほど苦労もせずに入手できたりもする。


つくづく便利な時代になったなぁと思う。


つい先日も、神田の中古ショップのサイトで、欲しかった廃盤CDを2枚ゲットしたばかり。
ハイ・ファイ・セットの『パサディナパーク』と、田原音彦の『Better Days』。フフン(￣∀￣)


1冊の本や1枚のCDのために費やす時間や労力。
格段に減ったのは有難いけれど…。


ふと思う。
苦労の末に手に取ったあの感激はここには存在しない。
拍子抜けするほど簡単であっけない。

有り難みという点では、ネット購入はあまりにも味気ない。

今欲しい、すぐ欲しいという欲望も忽ち満たされ、我慢や諦めも殆どない今の世の中。


本当は世間はそんなに甘い世界じゃないと思うんだけど。


我慢や苦労や諦めは、その人の心に作用し成長させてくれるという大切な存在でもあるのになぁ。



生まれた時からこの簡単便利な環境にどっぷり浸りきっている子どもたち。

快適さと引き換えになにか大切なものを与えられなくなっている気がして…。


『逢いに行きたい』をリピートしながらそんなことを考えている通勤電車です。