あるひのあひる

sometimes"♯",sometimes"♭" ,and always"NATURAL”
猫とハーブと酒と音楽

ふたたび。

2011-08-23 13:15:00 | 私見・雑感

桑田さんのCD、買いました。2枚。
ずいぶん久しぶりです。

十数年前までは、サザンの応援団にも入っていて
ライブもあちこち行ってました。
高校からどっぷり浸り始めたユーミンと共に
生活の必需品、なくてはならない大きな存在でした。

ある時を境に、ちょっと距離を置くようになってしまっていたのですが・・・。

MUSICMAN(通常盤) MUSICMAN(通常盤)
価格:¥ 3,300(税込)
発売日:2011-02-23

『MUSICMAN』、良かったです。
いろんな曲調の歌が詰まった、バラエティパックのような感じで。
曲順も変化に富んでいて“あ、次はそう来るのか”と、飽きのこない構成。
全体的にバランスのとれた、とても充実した内容の濃いアルバムだなー、と。

寄せ集めやツギハギの、小手先作りかと思わせるようなテキトーな曲や
どこかで聴いたようなメロディーもなく、安心して心地よく聴けました。


「ベガ」「古の風吹く杜」「銀河の星屑」が特に好きです。

「ベガ」はお天気の良い日曜日の昼下がり、快適な部屋の中で、片手にビール、ゆったりとソファーにもたれて寛ぎながら聴きたい曲。
「古の風吹く杜」は、なんと言っても歌詞がとても好き。桑田さんのこういう感覚、ホントにいい。シンクロしやすい。
「銀河の星屑」は、聴いてると「死体置場でロマンスを」(1985年『KAMAKURA』)みたいに、イメージがパーッと鮮明に浮かび上がる。歌詞はちょっと切ないけれど。(本当に病気の前に作ってたの?と思うくらい。)


復帰後の初アルバムではあるのですが
実際に病後に書かれた詞は、実は3曲のみ(「SO WHAT?」、「狂った女」、「月光の聖者達(ミスター・ムーンライト)」だったそう。
桑田さん自身、無意識の魂のレベルで、その後の大きな流れを既に感じ取っていたのかな・・・と。

まさに、作るべき時に作り出された運命的な音楽、だったんでしょうね。


それから、先日発売されたばかりのこのアルバム。

明日へのマーチ/Let's try again~kuwata keisuke ver.~/ハダカ DE 音頭 ~祭りだ!! Naked~(スペシャルポスター封入)(アナログ盤)(初回生産限定盤) 明日へのマーチ/Let's try again~kuwata keisuke ver.~/ハダカ DE 音頭 ~祭りだ!! Naked~(スペシャルポスター封入)(アナログ盤)(初回生産限定盤)
価格:¥ 2,000(税込)
発売日:2011-08-17

「遠い街角 (The wanderin' street)」(1988年『Keisuke Kuwata』)がいつ聴いても胸に深く沁み入るように、
今でも、何かの折節に何度も聴き返しては心慰められているように、
「明日へのマーチ」はきっと、ずっと後になって、
この“今”を“過去”として様々な切ない想いを持って懐かしく振り返る時
温かな優しさや寂しさと共に思い出す、永遠の曲になる。そんな気がします。
桑田さんの作り出してきたたくさんの素晴らしい音楽に、そして
そんなかけがえのない音楽と出会えた自分の人生に、心からの感謝を捧げながら・・・。


大切な人との別れを経験する度に抱いてきた想い。
“夢にも寄り添う 愛しい人の面影
 もう一度逢えたら あるがままの姿で
 涙の河 溢る想い”

そして
“芽ばえよ かの地に生命(いのち)の灯を絶やさず”
のフレーズ。

素朴でシンプルなメロディーラインが、なんとも美しく切なく、胸を揺さぶってきます。
むむぅ、桑田さん、やっぱ凄いなー・・・と。

それにしても、「ハダカ DE 音頭 ~祭りだ!! Naked~」
NHKのSONGSでよく放映したなー、しかも歌詞字幕付きで。(あははは。桑田さんらしーい。)


止まった(止めた)時の針が、再び動き始めた、そんな感じです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする