抜歯から17日。
おかげさまで、ずいぶんと平常運転に戻ってきました。
頬の腫れもほとんどひき、ほんの少しのしこりを残す程度までに回復。
ウチのニャコムのふたりのような大口を開けての思いっきり欠伸にはまだ至らないけれど
食事の度の痛みのストレスからはぐっと解放され
少しずつアルコールに対する色気も・・・むふふ~。
とはいえ、断酒継続中。やればできるじゃん、私。
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(前回の続き)
結局、のらりくらりと抜歯から逃げ続け、早20数年。
その間、体調を崩したり疲れが溜まると少し疼いたり、歯磨き時に少し出血したりはしたけれど
まあ何とかうまく誤魔化しながら日常を送っていた。
それが、そろそろちょっとヤバいかも・・・と思い始めたのが3年ほど前。
異常を感じる頻度が増えてきたからだった。
ちょっと試しに自宅近くの歯科医院に行ったところ
速攻で歯科大を紹介された。
紹介状までもらったけれど、急に怖気づいてしまい、保留。
うだうだとしているうちに、今回の感染症騒動。
気持ちは完全に冷え切ってしまった・・・。
そして、昨年の秋。
3月末で仕事も辞めたことだし
今後新しいことにチャレンジするにあたって
身体をメンテナンスしておこう、という思いがふつふつとこみあげてきた。
更年期とか五十肩とか、お年頃の自分の身体にはツッコミどころは満載だったけれど
やはりその中でも最も厄介な大物である親知らずと対決する覚悟が、この時にようやく固まったのだった。
できるなら、抜かずに済ませたい。
セカンドオピニオンということもあり、別の歯科医院で改めて診てもらうことにした。
車で20分。矯正歯科、口腔外科を専門とする比較的新しい医院で評判も良く
もしかしたら歯科大に行かずに済むのでは・・・という淡い期待を抱いて訪れたのだった。
レントゲン、そしてCT診断の結果
歯茎の中で炎症を起こし、ある程度広がってきているため
できるだけ早めに抜歯をした方が良い、ということだった。
神経のすぐ近くに居座っているうえに、もしかすると歯の一部が顎の骨と癒着しているかも・・・とのこと。
「歯科大を勧めるが、もしどうしてもウチを希望されるのであれば『二回法』でやります」と説明された。
んん?二回法???初めて聞いたぞ。なんだそれ!?
超簡単に説明すると、親知らずの頭の部分だけを分割して取り出し一旦終了。
残りは状態を見ながら数ヶ月後に取り出す、というもの。
親知らずが神経近くにある場合に、その損傷による抜歯後の麻痺のリスクを小さくするための方法だった。
いいじゃん、それ~!!・・・と内心大喜びしたのもつかの間
改めて電子カルテを見た先生の表情が曇る
「あひょさん、抗菌剤と鎮痛剤のアレルギーがあるんですか?」
「はい。そうなんです。
抗菌剤は、ペニシリン系、マクロライド系がNGなんです。
鎮痛剤も過去に蕁麻疹が出たので、もうずいぶんと長い間服用していません」
この私の答えが、決定打だった。
セカンドオピニオンでもやはり、歯科大での抜歯という結論となった。
・・・ただでさえ臆病者の怖がりなのに・・・
歯科大、怖いじゃないか~!!!!
あひるのクセに実はチキンでヘタレなあひょ心は千々に乱れるのであった・・・
(つづく)
当時の気持ちを写真で表現してみたよ!
↑砂浜
↑地震雲??
「・・・なに?イミフ・・・」
「ぜんぜんつたわんないなのよ」