ログ山荘「火の鳥」を出発した日曜日の朝
まず向かったのが、車で10分くらい走ったところにある
「葉祥明 阿蘇高原絵本美術館」でした。
(photo by きょんくん)
ここを訪れるのは、2度目。
前回は、激しい雨が降っていて、美術館の絵をゆっくりと観ながら時間を過ごしたのですが
今回の目的は、絵葉書の購入と、草原の散歩。
ここは、建物の向こう側に、気持ち良い広々とした草原が広がっていて
のんびりと散策できるようになっているのです。
昨日の夕立の土砂降りが嘘のような、気持ちの良い快晴。
葉祥明の絵画に出てくるような風景を、実際にこの目で眺めることが出来ます。
庭の入口には、注意書きが。
そう。大自然の中に人間がお邪魔するのです。
ちょっとしたことですが、ジェイク君のお願いの言葉は、人間と自然の正しい関わり方を教えてくれているように感じました。
庭園は、あちこちにお散歩コースが設定してあって、ゆったり広~い。
(↓ photo by きょんくん)
ところどころに、絵本が置いてあります。(絵本は本物ではありません。作り物です。)
自然の中で読むと、その言葉の意味がより一層強く心に響きます。
(手前の山の向こう、中央右奥、遠くうっすらと見えるのは、雲仙・普賢岳です。)
次々に観光地を巡る、充実した内容の旅も良いけれど
大自然を感じながらゆったり、のんびりと過ごす時間もまた、旅の醍醐味。
阿蘇に来て
まったりと“時の深呼吸”をしたい方には
なかなかオススメのスポットです。
九重・阿蘇方面へドライブしたら、必ず訪れる場所があります。
産山村の「池山水源」です。
(photo by きょんくん)
以前も書きましたが、ここの湧き水の美しさや
この場所の持つ、清々しく凛と澄んだ空気
生い茂る樹々の緑の濃さと美しい流水が醸し出す静けさや神秘性は
今まで訪れたどの水源よりも強いように感じます。
水神様。この美しい湧水池を守っておられます。
外の厳しい暑さが嘘のような、ひんやりとした涼しさ。
湧水の流れに手を差し入れるとすぐに、キーンとした冷たさがボンヤリ頭を刺激します。
そのまま十数秒も経つと、痛さで手が痺れてくるくらいの鋭い冷たさ。
思い切ってサンダルを脱いで素足を流水に浸すと
身体全体にビシッと喝を入れられたような衝撃で、思わずピンと背筋が伸びてしまいます。
手で掬って水を飲み、首筋や頭もぴちゃぴちゃ。
浄化のパワーにあやかります。
人間でだけでなく、自宅から持ってきた石たちも
みかんネットに入れて、水中に沈めます。
しばらくたって引き上げると、特に水晶はものすごく美しい状態に。
透明度がグンと上がって、本当に浄化されているんだなーと感じます。
限りなく湧き出でる、清らかな水。
全ては、美しく健全な自然環境が保たれてこそ、です。
自然が、己の強大な力で破壊してしまった環境は
それほど長くはない時間の流れの中で、完全に元の状態に還してゆきます。
驚くべき、自分自身の修復・浄化能力で。
放射能によって汚染された大地や空気や海や川のことを考えると
人間が齎した自然破壊のその深刻さに愕然としてしまいます。
その落とし前までも自然の力に頼らざるを得ない、その情けなさ、非力さ・・・。
自然によって生かされている、愚かで、ちっぽけな、弱い存在であることを
人間はよく肝に銘じなければならない時期に来ているのではないのでしょうか。
自然の底知れない力や営みに
ただただ、心からの深い感謝を捧げたひとときでした
先週末は、ひと足早い夏休み、をしました。
大好きな、阿蘇へ。
九重・阿蘇は比較的近いこともあり年に数回訪れているので
特に目的地を決めず、いきあたりばったりののんびり旅。
とにかくゆったりと優雅に時を過ごそうというわけで
料理が美味しいと評判の『阿蘇火の鳥温泉 欧風料理宿 ログ山荘火の鳥』の贅沢プランにしてみました。
非常に快適で、お料理も最高に美味しいお宿でございました。
全室離れで露天風呂付きなので、寛ぎ度は抜群。
実は秘かに“きょんくんがリタイアしたら、南阿蘇に移住するのもいいねー”
なんていう野望が最近芽生えている私達にとっては
“ここは我が家?”と、不思議な錯覚に陥るほど。
かなり理想的なカンジ。
ログ山荘、とありますが、リビング・寝室共にゆったりとした大きなお部屋で
空調、調度品、設備も十二分。インテリアも洒落ていて、想像してたよりずっとグレードは上でした。
(特別室、というのも理由のひとつだとは思いますが。)
広いリビングには暖炉、トイレ・浴室・洗面所にはパネルヒーターもきちんと設置されていて
夏の避暑だけでなく、寒い冬に訪れても快適に楽しめそう。
(暖炉が目当てで冬に訪れるお客さんもいらっしゃる、とはオーナーのお言葉。そうでしょうなぁ・・・。)
お風呂は、サッシで隔てられた内風呂と露天風呂の2つ湯船という贅沢さ。
もちろん源泉掛け流し、で、湯温もちょうど良い感じ。
夜には、頭上を見上げると満点の星が広がっていて、感動で心が震えました。うぅぅぅ。
優しい味のフレンチ。
野菜の美味しさを堪能できる、ヘルシーなメニューでした。
今回は、思い切って奮発して
“夕食後にはゆっくりお部屋でワイン&オードブル付”の欲張りプランだったのですが
夕食だけで十分大満足、の内容・ボリュームでした。
朝食も大層美味でございました。
「きなこマーガリン」が、口当たりをソフトにしたピーナツバターのような味わいで
なかなか気に入りました。
夕・朝共に食事はレストランでいただくのですが
ゆったりとしたBGMで心癒されました。
面白いな、と思ったのが、こちら。
豊かな自然に抱かれた洋風宿で味わうフレンチのコースに絶妙のマッチング。
リラックスムードを醸し出してました。
アニメンティーヌ~Bossa Du Anime~ 価格:¥ 2,520(税込) 発売日:2010-07-21 |
日常生活を離れ、心身ともにリラックス&リフレッシュ。
子どものいない生活に寂しさを感じることもあるけれど
こんな風にとびっきり静かでゆったりとした大人時間を過ごせるのもまた、二人ゆえの贅沢かな、と。
というわけで、次回『ああ、夏休み②~観光編~』に続きます・・・。
引っ越し以来の初めての東京帰り(?)ってことで
嬉しさのあまり、東京でいかに充実したスケジュールを過ごすか…なんて浮かれていたのですが。
事前の課題に
ハッと目を醒まされた思いです。
しかも、期待していた有給休暇の取得もちょっと難しそうで…。
今回は、大好きな友人達に会う時間はちょっとお預けかな…f^_^;
あんたは一体何しに東京に行くの?って自分に少し、喝。
一兎をしっかり捕まえられるように
気を引き締めなきゃ
(>_<)