会津天王寺通信

ジャンルにこだわらず、僧侶として日々感じたことを綴ってみます。

世界中を驚かしたブラックホールの撮影に思う 柴田聖寛

2019-05-11 06:35:16 | オピニオン

 ブラックホールを撮影したというニュースは世界中を驚かせましたが、柳津町の花ホテルで4月30日に行われた、渡部潤一東京天文台副台長の「会津の空から~平成最後の日の星空をご一緒に」の講演でも、さっそく話題になりました。ユーチューブにアップされた渡部副台長の話をうかがって、ブラックホールを撮影するために、南米、ヨーロッパ、ハワイ、北米、南極の6ヶ所にある8つの電波望遠が連携し、父地球サイズのEHT(イベント・ホライズン・テレスコープ =事象の地平線望遠鏡)をつくり、それによって実現したということが分かりました。100年前にアインシュタインが予測していたように、ブラックホールは実在したのです。

 BBCの4月11日の日本語ネット版には、ニュース科学担当委員のパラブ・ゴーシ氏の「ブラックホールの撮影に初成功 世界の8望遠鏡が連携」という記事が掲載されており、それも私は読んでみました。今回撮影に成功したブラックホールは、直径約400億キロメートル、地球の直径の約300万倍。地球からは約5億キロメートル離れています。今回のブラックホールはM87と名付けられた銀河で見つかりました。その質量は太陽の65億倍と見積もられています。

 パラブ・ゴーシ氏は「周囲の光の輪はどのように生まれるのかは誰にも分かっていない。さらに興味深い問いは、吸い込まれた物質はどうなるのかということだ」と解説していますが、人類は未知の分野を解明することで、宗教や哲学が問題になり、自らの存在の意味を問うことになるのではないでしょうか。私は天台宗の一僧侶ですが、仏教は宇宙が無限であることや、様々な世界から成り立っていることを説いています。

ブラックホールについては私も関心がありますので、専門家の方のお話をお聞きして勉強したいと思っております。

                  合掌

 

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