目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

草津スノーシューPart1~氷谷コース

2018-01-28 | 山行~スノーシュー

標高 約1200m 群馬県

2018年1月6日(土) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 10:00草津国際スキー場第5駐車場10:20--レストハウス10:28--10:35天狗山クワッドリフト乗り場横「氷谷コース入口」--10:51休憩10:56--ロープ地点--迂回(いったん下降して登り返す)--林道カーブ地点11:28--ロープ地点--11:40氷谷分岐--12:00岩室--12:13広場(昼食)12:52--13:25駐車場

5:20過ぎに自宅を出発した。関越道に入ると、3連休の初日ということもあって交通量は多い。途中突然動かなくなり、もう渋滞が始まったのかと観念したが、すぐに事故現場に出くわして、直後ウソのように車は流れ出して事なきをえた。出発時間が遅かったら、この事故にやられたかもしれない。その後、上里SAで朝食をとり、渋川伊香保ICで下り、草津までの長い60Kmあまりの移動に入る。しばらく草津方面に来ていないうちに八ッ場ダムの工事はだいぶ進んでいて、それに伴う道路の付け替えも行われていた。

途中、道の駅あがつま峡に立ち寄る。幹線道路からはずれているせいか、駐車場はがらんとしていて恐ろしいほど人がいない。ここで、そろそろコンタクトレンズでも入れるかと、メガネをはずしたのだが、コンタクトを入れるのにしばらくここで格闘することになった。

 
左:草津国際スキー場第5駐車場 右:天狗山クワッドリフト乗り場横に「氷谷コース入口」の標示

それでも草津国際スキー場に到着したのは、ほぼ予定通りの10:00だった。すでに第4駐車場まで満車となっていて、第5駐車場に誘導された。車を入れて準備を始めると、直後にお隣に車を停めた若者グループもスノーシューを出していた。われわれとは違ってロングコース、たぶん芳ヶ平かお釜あたりが目的地なのだろう。思ったとおり、その後、彼らに会うことはなかった。

10:20駐車場を後にし、レストハウスで最終トイレ。山の神と天狗山ゲレンデの向かって左端に位置するクワッドリフト乗り場へ向かう。スキー場でスノーシューツアーを実施していることもあり、大きく「氷谷コース入口」の標示が出ていた。これだけ目立てば、間違うことはない。スノーシューをここで装着し、誰かがつけたトレースをたどり始める。

 
左:トレースがつづく 右:上空は気持ちのいい青空

クワッドの下を横切り、森の中へ突入していく。すぐに山の神が暑いから1枚脱ぐわといって、立ち止まった。見ると明らかに着すぎで、それでは暑いはずだと。こちらもザックを下ろして、テルモスから温かいお茶を出して一口飲んだ。ふとカメラを上空に向けてみると、気持ちよく晴れていて、青空が広がっていた。

 
左:突然ロープで道は遮られた(ロープ先のトレースは山の神と私がつけたもの) 右:ロープ位置からいったん下降してみる(いずれも復路撮影)

再び歩き出すと、前から老夫婦が下りて来た。早いなと思っていると、「ロープが張られていたので、あきらめて引き返してきた」という。状況がよくわからないまま、山の神と突き進んでいくと、老夫婦が言っていたとおり、ロープの張られた地点に出た。おかしいな。この先が崩れているのかとロープをくぐって進むと、案の定、道は寸断され谷が行く手を遮っていた。このまま渡るのは到底無理だ。いったん下って、登り返すほか向こう側には行けない。ロープのところまで戻って、山の神と強引に木々を縫って下り始めた。やがてトレースらしきものが目に入った。誰か、この辺りを歩いたのかと近づいていくと、それは動物の足跡だった。でも動物とはいえ、足跡があるんだから歩きやすいだろうと、その近辺から谷を横切り登り返すことにした。そして林道に上がる最後の急斜面は、エイヤの気合で上がる。

 
左:最初のロープ位置に戻るべく下降中の山の神 右:氷谷への分岐を発見

上がったところで林道は、ヘアピンカーブになっていた。あれ?なぜまっすぐじゃないんだと、疑問が噴出した。ここで初めてスキー場のサイトにあった「氷谷コース」のマップを取り出して、現在地がどこなのか確認した。マップによれば、氷谷への分岐はとうに通り越していて、ロープ地点は道が崩落しているため、そこから直登するように書かれていた。ロープ地点にあまりに早く着きすぎたので、新しい崩落地と勝手に解釈し、マップをみるべきと思わなかったのは失敗だった。マップに従い、カーブしている道をそのまま上方へ進み、谷筋を渡った。このとき山の神はなんなくそこを通過したのだが、私はスノーシューがズボッと雪を割ってハマり、肝を冷やした。ヘタしたら谷へ転落だった。慎重に片足を抜き、難を逃れた。

すぐにロープが下へ向かって張られている箇所を見つけ、慎重に足を下ろしていく。やがて最初の通行止めロープのところに出た。迂回作戦は徒労に終わったけれども、いい運動になった。「さあ、引き返すぞ」と山の神に声をかけ、向かって右手にあるはずの分岐に注意を払いながら、スノーシューをばたつかせ再び歩み始めた。すぐにそれらしき場所は発見できた。ゲレンデからこんなに近くてトレースがなければ、見落として当然だ。とくに道標の類もない。

 
左:トレースなし。アニマルトラッキングになる 右:最後は窪地に行き当たる

ウサギの足跡しかない雪面にスノーシューで分け入っていく。マップどおりにちょっとした広場も出てきて、もう間違いではないと確信した。やがてどん詰まりの場所に出る。この辺りに岩室(いわむろ)があるはずだと周辺を歩きまわって探す。私より先に山の神が「あった、あった」と声をあげた。

 
左:山の神が岩室を発見 右:中は真っ暗。物置小屋のようになっていた

岩の隙間に木組みされて造られた構造物があった。だいぶ入口が雪に埋もれているけれども、入れないことはない。かがんで中に体を滑り込ませると、狭いし、真っ暗だった。物置になっているようだった。

 山の神は岩室には入らず、早々に退散

お目当ての岩室を見つけて、ひとまずは達成感なるものが湧き上がり安堵したせいか腹が減ったなと感じた。そろそろお昼にしようかと岩室を後にし、先ほどの広場まで戻ることにした。それにしても誰も来ない。コースとしての魅力に欠けるからか。順調だったら、あまりにもあっけなく到着してしまっただろうから。

 
左:ちょっとした広場で昼食 右:山の神と私がつけたトレースを戻る

12:13広場に戻り、スノーシューでぐるぐる回って雪を踏み固め、レジャーシートを広げた。コンビニのおにぎりを頬ばりつつ、豚汁で温まり、人心地つく。休憩しているうちにだいぶ冷えてきて、これはたまらんとバタバタと片付け、12:52には帰路についた。山の神と私がつけたトレースを忠実にたどり、分岐を越えて、ゲレンデまでもうすぐというところで、どこかで見かけた2人組が登ってくるのが見えた。朝会った老夫婦だった。孫とゲレンデの食堂で昼食をとり、あきらめきれずにまた上がってきたという。われわれがたぶん行っただろうから、トレースがあると期待しての再チャレンジなのだろう。分岐を見つけたので、左を見ながら行ってみてくださいと伝えた。せっかく来たのだから、やはり岩室まで行かないと満足できないだろうね。

山の神と私は、そこからすぐにゲレンデに出て、スノーシューを脱ぎ、第5駐車場に13:25に到着した。今回は腰痛後(じつは今も腰痛を抱えているが)のリハビリでもあって、これでおしまいだ。宿のチェックインタイムまで、比較的空いているといわれている西の河原公園駐車場(2hまで¥550)に車を置いて、草津の温泉街を散策していた。

常布の滝スノーシューへつづく 

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那須 平成の森スノーシュー

2017-02-26 | 山行~スノーシュー

平成の森 標高 約1000m 栃木県

2017年2月12日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 10:20平成の森フィールドセンター10:50--道間違いで戻る--道標2--四阿--道標3--道標4(分岐)--11:35駒止の滝観瀑台駐車場--駒止の丘--道標5--11:53四阿(行動食)12:05--12:13フィールドセンター

前泊は、山樹庵。どこかの企業の保養所を改装したようなこんぢんまりとした宿で6部屋しかない。静かで落ち着けていい。温泉が引かれていて、硫黄臭のする浴槽でゆっくり疲れを取れるし、オーナーがシェフということもあり、供されるのは本格的なコース料理。さらにワインもおいしくいただける贅沢な宿だった。

その宿を10:00頃にチェックアウトし、平成の森フィールドセンターに向かった。

 
左:平成の森フィールドセンター 右:平成の森 案内図

10:20フィールドセンターの駐車場に到着する。宿で朝食をとっているとき、窓から見える外の樹木が揺れまくっていて気になっていたのだが、風がやたらと強い。靴を履き替えていると、風で車のドアがあおられて、ドアを閉じんばかりに背中を押される。今日の行程は昨日の八幡園地に引き続き、お散歩程度だからとりあえずは出発だと、まずはフィールドセンターの建物に移動した。中に入ると、ずらりと最新型のスノーシューが並んでいた。ここでスノーシューレンタルやシュノーシューガイドをしているのは知っていたが、こんなに大量に用意しているとは。駐車場には車が何台も停まっていたから、相当数の雪遊び組が入山しているのだろう。

館内を通過し、事前に平成の森のサイトからダウンロードしておいた冬季版の案内図でルートを再確認。10:50スノーシューを装着して山の神と出発した。


道を間違って戻る。山の神の左手のピンクテープが上がっていく分岐

ルートを確認したばかりだというのにスタートしてすぐに道を間違った。何の疑いもなく駐車場上の広々とした林道をまっすぐ進んだのだが、なんと行き止まり。ああ、さっきの上方からトレースがあったところ、ピンクテープのところを上がるのだと気づき、戻り始めた。

 
左:ルートにはピンクテープがこれでもかと付いている 右:駒止の滝・フィールドセンター分岐

戻って、ピンクテープの箇所を上がっていくと、すぐにハイカー2人が休憩している四阿が出てきた。それを通過すると、今度はガイドさんとともに移動しているスノーシューツアーの団体がいた。かなりの人数が固まって立ち止まり、何かの説明を受けていた。山の神と私は、コースからはずれてツアーの団体を追い越した。団体に追いつかれてたまるかとピンクテープに沿って森の中のうねうねとしたトレースを足早にたどった。

 
左:冬眠中には必要ないが、熊除けの鐘。 右:駒止の滝観瀑台(積雪で手すりの位置が低くなるため冬季は閉鎖)

やがて駒止の滝とフィールド・センターの分岐(林道)に出る。時折風が激しく抜けていくので、トレースもうっすらとしか残っていない。分岐から滝方向に進んでまもなくゲートが出てきた。冬季には必要のない熊除けの鐘がくくりつけられていた。そういえば森の中でも同じ鐘を見た。夏場はこの一帯はツキノワグマの生活圏なのだろう。

そのまま林道をまっすぐ突き進むと、駒止の滝観瀑台駐車場に出た。何台か駐車していて、山の神とこの人たちはどこへ行ったのだろうと、「?」を抱えて歩いていくと、「日帰り入浴やってます」の看板と「北温泉旅館」の文字が目に留まった。温泉か!

 
左:北温泉旅館への道 右:観瀑台駐車場

温泉に向かう道は、ちょうど除雪作業をしていた。前日宿で地図を眺めていたときに、この道をまっすぐいけば、駒止の滝を見られるかもと思ったのだが、右側が樹林帯だから、それはかないそうもないなと引き返すことにした。冬季閉鎖中の観瀑台の横を通過し、相も変わらず強風が吹き抜けていく駐車場を後にした。

 
左:駒止の丘 右:フィールドセンター近くの四阿

駐車場から少し上がったところが駒止の丘。テーブルや椅子があるようだが、大半が雪の中に没していた。そこからグリセード気味に斜面を下って、先ほどの林道へ合流した。まっすぐ進み、屋根にたっぷりの雪を載せた四阿を発見。トレースから左へとそれて四阿で休憩&軽い食事にすることにした。山の神とどっかと腰を下ろし、甘いパンを食べ、お茶でのどを潤して人心地ついた。

12:05四阿を発ち、風が強いし森の小径はもういいかとカット。道標Cからフィールドセンターに戻った。時計を見ると、まだ12:13だった。山の神と昨晩チェックしていた那須の人気カフェにでも行こうとなった。

SHOZO CAFE で一服へつづく
那須 八幡園地スノーシューに戻る

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那須 八幡園地スノーシュー

2017-02-19 | 山行~スノーシュー

八幡(やはた)園地 標高 約1000m 栃木県

2017年2月11日(土・祝) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 11:00那須高原自然の家駐車場11:30--11:40中央展望台(昼食)12:02--(外周をたどる)--四阿--つつじ吊橋13:07--13:27自然の家駐車場

当初の計画では、那須温泉ファミリースキー場に車を停め、峠の茶屋までスノーシューで歩くつもりだったのだが、10:00くらいに彼の地に到着すると、すでに満車。しかも路肩までも埋めつくされている。暗くて厚い雲がたれこめていて、帰れといわんばかりに雪が降っている。自宅を出たのが5:47と遅かったせいもあるが、こんなに混んでいるとは。天気も今いちだから、やめるかと山を下り、とりあえずビジターセンターに向かうことにした。

すぐにビジターセンターを見つけ、建物のなかでぬくぬくとしていた。たしかこの近所でもスノーシューで歩けるコースがあるはずと、センター内の地図を眺めていると、スタッフがおもむろに近づいてきて、ここも、こっちも歩けますと2,3コースを教えてくれた。親切にもガイドマップも渡してくれる。その中からネットで読んだ記憶のある八幡園地に行こうと即決した。雪も止んで、先ほどまでの盛り下がった気分はどこかに吹き飛んでいた。

 
左:那須高原自然の家の駐車場 右:自然の家のトイレ前にあった八幡園地の案内板

11:00那須高原自然の家に移動し、さっそく準備。目の前には冬季でも使用可能なトイレがある。スノーシューを装着し、八幡園地の地図を頭に叩き込んで山の神とともに出発した。

 
左:案内板の前でスノーシュー装着 右:昼食をとった中央展望台

まずは道路沿いの道を進むが、踏み跡はまったくない。こんなにきれいに整備されているのに誰も歩いていないのは不思議だ。告知不足? それからほんの10分ほどで中央展望台に着いてしまった。出発当初からすでに腹が減っていて、展望台に着いたらごはんにしようと言って、気合を入れて歩いたのはたしかだが、あまりにも早すぎるし、あっけなかった。

まっいいかと、冷たい風がビュービュー吹いているなか、早々に昼食をとった。


中央展望台からの眺め。茶臼のほうはガッツリ雲に覆われ雪が降り続いていたようだが、下界は好天

中央展望台というだけあって、見晴らしはいい。後ろ(山側)を振り返ると、先ほどのどんよりした雲が相変わらず垂れ込めているのに、前方は嘘のように青空が広がっていた。

 
左:コースは踏み跡なし 右:木陰と小動物の足跡がアートをつくる

12:02展望台を後にし、まっさらの雪の上を山の神と進んでいく。時折小動物の足跡が登山道を横切っているのを見かけた。

 
左:小川を渡る 右:開けた場所に出た

コースはどんどん下っていくので、帰りが大変じゃないかと言いつつも、森のお散歩は快適だ。相も変わらずビュービュー吹き付ける風さえなければ最高なのだが。そのうち小川が出てきた。川沿いを少し歩き、橋を渡る。この辺りからつぼ足の踏み跡が出てくる。けっこうな積雪があるから、かなり無理して歩いている。

四阿を越えて、園地の外周をぐるりとたどる。やがてスカっと開けた場所に出た。

 
左:吊橋近くに来ると踏み跡が多い 右:誰かがつくった雪だるまの頭にちょんまげをつけた山の神

踏み跡が格段に増えた。つつじ吊橋とセットでここまで来ているのだろう。家族連れも来るのか、雪だるまがあった。目や眉毛、口が付けられていて、さらには手を模した枝がそれらしく突き刺さっている。そこへ落ちていた松葉を拾ってすかさず頭にちょんまげよろしく飾ったのは山の神。へへへ。

すぐに吊橋への分岐が出てきて、車道からも見えるその大きな姿が目の前に現れた。


強風が吹き荒れていたつつじ吊橋

吊橋上には強風のせいかまったく雪がなかった。スノーシューを脱いで、向こう側へ渡る。途中足元に広がる谷がまる見えになる箇所があって、足元からぞわぞわ感が這い登ってくる。怖すぎるぞ、これ! 山の神も同じことを言い、再び戻る際にも繰り返しこのぞわぞわに襲われた。

 
左:吊橋横にあった吹流しは強風でズタズタに 右:自然の家に向かう道は10mくらい踏み跡なし

再びスノーシューを装着し、13:07自然の家に向けて歩き出した。誰も歩いていないふかふかの雪を10mくらい歩く。自然の家からこちらへ歩いてきている人がまったくいないのだ。

20分ほどで自然の家駐車場に到着した。子どもたちがレクリエーションをまさに始めるところでにぎやかだった。ここの施設はこういう使われ方をしているんだね。山の神と私は、宿に行くにはまだ早すぎるなと道の駅へと向かった。

那須 平成の森スノーシューへ続く
那須 SHOZO CAFEで一服へ飛ぶ

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奥日光庵滝スノーシュー

2017-01-29 | 山行~スノーシュー

庵滝(いおりだき) 標高 約1660m 栃木県

2017年1月22日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 8:33赤沼茶屋9:02--10:00小田代ヶ原展望台10:08--弓張峠--外山沢入口--11:30庵滝11:45--12:15昼食13:07--13:20外山沢入口13:28--14:33赤沼茶屋

山の神がたまたまWebで見つけた氷瀑。調べてみると、ヤマレコにいくつも山行記録がアップされていた。私はまったく存在を知らなかったのだが、案外メジャーなのだ。

5:00に家を出ようと計画していたのに、よもやのというか、いつものだらり15分遅れ。高速に上がる前にコンビニで昼食や行動食の買出しをし、首都高に上がった。順調に走って、東北道佐野SAで朝食をとる。日光宇都宮道路を抜け、いろは坂を上がり、閑散とした中禅寺湖畔を通過。男体山には誰も登っていないのかと二荒山神社の空の駐車場を横目に山の神と雑談を交わしているうちに、8:33冬季休業の赤沼茶屋に着いた。駐車場はとうに埋まっていて、すでに路肩にも3台停まっていた。仕方なくわれわれも路肩に駐車した。

 
左:赤沼茶屋駐車場(トイレあり)に停められずに路肩駐車 右:トレースがはっきりとした道

まるでスキーに来たように準備に30分もかかって赤沼茶屋を後にした。出発していくほとんどの登山者がスノーシューを装着しているなか、ヤマレコに雪が締まっているので、外山沢の入口までは不要と書かれていたのを信じ、つぼ足でスタート。たしかにトレースはばっちり付いているし、つぼ足でもまったく沈まない。

 
左:湯滝分岐 右:日影の林道歩き

やがて鹿フェンスが出てきて、ゲートをくぐると湯滝の分岐だ。そこからさらにツボ足でさくさくと進んでいくと、林道に出た。右手に小田代の雪原を見ながら、日影のさびしい林道を歩いていく。


小田代ヶ原の貴婦人(中央)。後ろに太郎山

途中で熱くなりレイヤー調整をしていたこともあり、若干遅れ気味で小田代ヶ原の展望台にたどりついた(10:00)。ちょうど歩き始めて1時間ということもあり、ここでティータイムにする。テルモスに入れてきたお茶をすすりながら、雪原にたたずむ貴婦人を久々に眺めた。

前回訪れたのはいつだろうと、このブログで探してみると2008年だった。当時の写真を見て驚くのは、スノーシューと山の神のザックは変わったけれど、ほぼ同じ格好をしていることだ。9年前と同じかよと少なからずショックを受けた。

 
左:外山沢(とやまさわ)入口 右:けっこうな積雪量の道を進む

10:08再び林道に戻り、歩き始める。前方にスノーシューを履いたままの登山者が2名。もう下山してきた登山者もいる。やがて林道はヘアピンカーブになり、外山沢の入口が出てきた。ここから林道を離れて沢へと分け入っていく。入口から少し入ったところで、山の神とともにスノーシューを装着。ここから人の入りは少ないと思っていたのだが、比較的はっきとしたトレースが続いている。


庵滝。向かって右側の滝は完全には凍結しておらず、氷の内部で水流が音を立てていた。中央下に登山者

黙々と沢のトレースをたどっていく。時折トレースが2手に分かれたりするが、最終的には合流している。そのうちしゃもじみたいな形状の岩山が見えてきて、滝はたぶんあの辺りだろうなといっていると、そのとおりだった。

遠くから人の声が聞こえてきて、真っ赤なウエアの人影が動くのが見えた。あそこだと山の神に声をかけ、最後のひと踏ん張り。11:30ついに庵滝の真ん前に来た。

  
氷瀑の裏側へ、奥へ

滝の裏側に入ると、無数のつらら群。ほんの数歩だが、入れるところまで奥へ行くと、つららの連なり、厚みで光が遮られた。

 
左:裏側からの氷瀑も圧巻 右:氷瀑直下

山の神も滝の裏側に来て、右へ左へと行ってはすごいと連発していた。

滝で昼食にしようと思っていたのだが、狭くて落ち着かない。すでにいい場所には先着様がいたので、下ってどこか沢沿いで食べようということになった。下り始めると、時折肌を刺す冷たい風が吹き抜けていく。風を避けられるところで、なるべく温かそうなところがいいよなと探しながら進んで、ようやくちょっと開けた適当な場所を見つけた(12:15)。

 
大木の下で昼食 右:湯滝分岐付近のカラマツ

しかしお湯がなかなか沸かずに焦れていると、容赦なく冷たい風が吹き付けてきた。風向きは一定ではないようだ。凍えながら昼食をとって、13:07スノーシューを再び装着して下山開始。すぐに林道に出て、またつぼ足に戻った。山の神はその後、スノーシューを背中に背負っているよりは、付けて歩いたほうが楽だと湯滝の分岐でスノーシューを三たび装着した。私はとくに不便も感じず、そのままつぼ足で進んだ。もう終わりでいいのになと山の神と愚痴りながら、最後の行程を歩き通し、14:33赤沼茶屋に戻った。

帰りは、寄り道することもなくまっすぐ自宅へ向かい、さしたる渋滞にもあわず18:00過ぎに到着した。

参考:小田代ヶ原スノーシュー2008年2月9日
http://blog.goo.ne.jp/aim1122/e/d01712a5e27379387c1bb2dd0a9de6cf

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五色沼スノーハイク

2016-01-04 | 山行~スノーシュー

標高 約800m 福島県

2015年12月30日(水) 晴れ 

メンバー 山の神と私

コースタイム 11:19磐梯高原駅バス停11:30--柳沼--青沼--るり沼--弁天沼--竜沼(たつぬま)--深泥沼(みどろぬま)--赤沼--12:56毘沙門沼展望ベンチ(昼食)13:27--13:54裏磐梯ビジターセンター

前泊は、磐梯桧原湖畔ホテル。9:00過ぎにチェックアウトし、近所の道の駅 裏磐梯でお土産をチェック。地元で収穫されたじゅんさいのボトルや駄菓子などを購入し、冬の五色沼の前線基地、裏磐梯ビジターセンターへ向かった。10:10センターの駐車場に入る。すでに何台か車が停められていて、お隣さんは、まさに今出ようとしているところだった。われわれはといえば、ピストンにするか、バスを使うかを悩んだ挙句、結局バスを使って磐梯高原駅へ移動するほうを選んだ。バスは9:01発はもう行ってしまっているので、次の11:11発の喜多方駅行きまで待たなければならない。缶コーヒーでも飲んでくつろいでいようかと辺りを見回すと、あいにくビジターセンターは年末年始はお休みで、トイレはあるものの自販機はない。そういえば、先ほどデイリーヤマザキがあったっけと、車で移動した。ヤマザキだけあって、工場直送の出来たてアップルパイが¥49で販売されていた。昨日セブンイレブンでカップめんやパンを買ってしまっていたので、おいしそうだけれど、断念。

駐車場に戻って缶コーヒーを飲みながら、車内でぬくぬくと待機する。そろそろ準備をするかと外に出ると、お隣さんが早くも戻ってきた。毘沙門沼までだったようだ。「雪ありますか?」と聞いてみると、スノーシューは必要ない。邪魔なだけだという。スキー場が雪不足なのだから、ここも同じかと思いながらも、彼らはコースをすべて歩いたわけではないからと、ザックにスノーシューをくくりつけた。

 
左:スタート地点から見える柳沼 右:とりあえずスノーシューをはいた山の神

定刻通りバスがやってきて、2人しか乗っていない車中に山の神と乗り込んだ。すぐに磐梯高原駅に到着する(¥250)。降りたバス停の目の前から五色沼の散策コースは始まる。コースはすでにだいぶ歩かれているようで、試しにスノーシューなしで歩いてみると、なんてことはない。踏み固められた雪はしっかりと締まっている。そんな私を無視するように山の神はザックにつけたまま歩くよりは、はいてしまったほうが楽だとばかりに、一所懸命スノーシューをはいていた。

昼時も近い11:30松林がいい雰囲気をかもし出している柳沼からスタートする。ほどなくして地元のネイチャーガイドに引率されたスノーシュー軍団が次々にやって来た。みなスノーシューを装着し、パタパタと歩いてくるが、無用の長物だ。ツボ足でまったく問題はない。とはいっても、せっかくのスノーシューツアー。スノーシューをはかなくては魅力が半減する。私は結局ツボ足を選択していたから、ザックにスノーシューをくくりつけたままだった。そんな私の姿を見て、彼らはがっかりしたようだ。せっかくスノーシューをはいて楽しんでいるのに、必要ないよと前から来た男が示しているのだから。

 
左:青沼 右:るり沼

柳沼の次は青沼、青沼の次はるり沼と、新たな沼を越えていくたびに、次の沼は何だろうと、案内板を覗き込みながら進んでいく。雪に埋もれることもなく、役割を立派に果たしているのは雪の少ない今だけか。

 
左:弁天沼 右:竜沼

冬場の五色沼は、葉が落ちて、ヤブも勢いがない(本来は埋まっているのか)分、見通しが利いていい。夏場はよく見えない沼も、この季節ならばっちり見られる。また夏のようにひっきりなしに観光客が行きかうこともないので静謐を保っている。自然本来の姿を満喫できるというものだ。

 
左:深泥沼 右:赤沼

深泥沼、赤沼と歩いてきて、山の神がポツリといった。沼の色が、みんな同じ色に見えるねえ。たしかにそうだ。赤沼に至っては、まったく赤くない。しかし撮ってきた写真を今見比べてみると、カメラのせいもあるのだろうけれど、現場での印象以上に色の差(違い)が出ていた。

 
左:カラマツ林が美しい 右:自然の織り成すアートを発見

沼の色ばかりに目を奪われていたが、五色沼の見どころは他にもある。カラマツの美林や赤い実をつけた木、雪面に落ちているノリウツギなどは、自然がつくり出したまさにアートだし、カモや白鳥といった野鳥を観察するのも楽しい。時間を気にせずにのんびり歩けば、もっといろいろ発見できそうだ。


五色沼最大の毘沙門沼。カモと白鳥が飛来していた

12:30を回った頃から、どこか適当な昼食場所はないかと山の神と物色しながら歩いてきたが、結局最後の毘沙門沼まで来てしまった。12:56ベンチが置かれた見晴らしのいい場所に出て、昼食にありついた。お湯を沸かしていると、やがて家族連れもやってきて賑わった。 

昼食後、毘沙門沼の周遊コースを歩いて、13:54愛車の待つビジターセンター駐車場に戻った。

2015年年末裏磐梯のスキー場事情に戻る

参考:
2004年夏の五色沼散策http://blog.goo.ne.jp/aim1122/e/6b8a1f2ab9b6763fca43e4ac9a894f99
スノーシューhttp://blog.goo.ne.jp/aim1122/c/a0af62b0ea805848653b4338d1ed75dd

 

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