大山(だいせん) 弥山手前山頂標示地点 標高 1709m 鳥取県
2006年10月8日(日) くもり
メンバー 山の神と私
コースタイム 大山ホテル8:00--夏山登山道--9:04 標高1100m付近9:10--9:35六合目避難小屋9:45--10:25大山山頂--大山頂上避難小屋(昼食)11:10--12:00六合目避難小屋12:10--二股--13:10大神山神社奥宮13:20--13:45大山ホテル
6:50のんびりと起床し、ホテルで湯豆腐やきのこ汁の朝食をとり8:00チェックアウト。大きな荷物はホテルに預け、山の神とともに出発する。大山寺橋を渡り、登山口はどこだと、まずは地図をチェックする。
左:大山寺橋 右:夏山登山道に入る
「夏山登山道 僧兵コース」の指導標に従い、山に分け入っていく。
2点とも:阿弥陀堂の石仏
登り始めてすぐに阿弥陀堂への分岐が現れる。ほとんどの登山者がお参りをしていくので、われわれも真似して後ろについていく。個性的な石仏がお堂の周りに安置されていて、思わずカメラに収めた。
左:気持ちのいいブナの原生林の中を登る 右:六合目避難小屋
3連休の中日とあって、登山者はすこぶる多い。昨日天気が悪かったこともあり、その分今日は上乗せなのだろう。前にも後ろにも登山者がいて大盛況だ。今日の天気は、予報では晴れなのだが、どんよりとした雲が空を覆っている。それでもブナの原生林を歩いていくのは気持ちがいい。山の神と快調に上がっていく。
歩き始めて1時間を過ぎ、そろそろ休むかと山の神に声をかけ、標高1100メートル付近でいったんザックを下ろした。しかしこれがかなり中途半端な地点だった。そこから歩き出すとすぐに六合目避難小屋が出てきた。昭文社の山地図の標準コースタイムはだいぶゆるゆるになっている。
左:大山頂上避難小屋 右:石室(いしむろ)
六合目を越えていくと、だいぶガスって来た。山頂は白いだろうなと覚悟しつつ、山の神とムダ話を交わしながら、ぼちぼち歩いていくと、たちまちにして大山山頂に着いてしまった。山頂は登山者でごった返していて、記念撮影は順番待ち(冒頭写真)。よくぞまあ、こんなに登ってきたものだと感心するほどの人の多さだ。家族連れや、グループ、会社の研修らしき集団まで下山していく姿を多数見ていたのだが、山頂にはまだ多くの登山者がいた。
山頂はちょっと冷えていて、展望もないことから避難小屋の中でごはんにすることにした。しかし、小屋の中に入ってみてびっくり。考えることは皆同じなのだ。それでも2階にスペースを見つけて、山の神と一息ついた。
左:石室付近の木道 右:下界はきれいに晴れている
11:10下山開始。帰路は気分を変えて石室側の登山道をたどる。地蔵ヶ池・梵字ヶ池を縫うように木道がつけられていて歩きやすいのだが、幽霊が出そうなほど一帯は薄暗くガスっていて、前方を歩く登山者の姿さえかすんで視界は悪い。
しばらく下ると、ガスが突然はれ、雲の向こうに青空が覗き始めた。天気予報どおり、下界は晴れなのだ。
登山道から日本海を望む
やがて弓なりの海岸線、弓ヶ浜海岸と日本海がはっきりと視界に飛び込んできた。
ブナ林と整備された登山道 右:山腹から上は白いベールに覆われた幻想的な光景
12:00一体これはどうしたんだというくらいすごい人の六合目避難小屋に到着。さあ、休憩だとザックを下ろした瞬間に携帯が鳴った。相手はなんと取引先の人だった。電話に出てみると、自分の担当の仕事ではない問い合わせで答えようがなかった。ワラにもすがる思いで私に電話をしたのだろうが、まったくといっていいほどお役には立てなかった。それにしても、3連休まで仕事に追い回されるとは因果な商売だ(お互い)。
人だらけですれ違うのに難儀してから、行者コースへ入る。ブナの美しい森の中、整備された歩きやすい登山道が続く。そこから二股へと下っていき、振り返ると、幻想的な光景が広がっていた。相変わらず山腹から上にはガスがたちこめていたのだが、これが思わず知らず山水画を思わせるたたずまいになっていた。
左:大神山神社奥宮から参道を下る 右:宍道湖の夕陽。山の神と小さな誰かさんのシルエット
13:10大神山神社奥宮に到着。トイレ休憩したのち参道を下り、13:45荷物を預けていた大山ホテルに無事下山した。
15:00本日の宿泊地、松江に向けて、まずは米子行きのバスに乗り込んだ。予期せぬ渋滞にハマって予定していた時間の電車に間に合わず、1本後の米子発16:35を余儀なくされる。松江に着いて、ルートイン松江にチェックイン。さっそく荷を解き、山の神と宍道湖の夕陽を求めてホテルを出た。観光客で賑わう湖畔に出ると、まさに今太陽が沈まんとしていて、湖面に赤い夕陽が映り込んでいた。茜に染まった空。うわさに違わず宍道湖の夕陽はすばらしかった。