標高 2524m 山梨県
2016年8月6日(土) 曇りのち晴れ →
メンバー 山の神と私
コースタイム 7:20観音平7:40--8:22雲海展望台8:30--押手川分岐--県境尾根--9:20急登斜面に入ってすぐ休憩9:30--10:27編笠山山頂(昼食)11:15--11:40青年小屋11:47--巻き道--12:45押手川分岐12:53--雲海展望台--13:53観音平
梅雨明けしてもすっきりしない天気が続いたけれども、8月6日はそこそこ晴れるだろうと、日帰りで行きやすいところで編笠山を選んだ。6年ぶり、その前は16年前の2000年に1人で訪れている。ちなみに2000年の来訪時には、観音平に車上荒らしが出た。お隣の車は、キーの部分が破壊されていてぽっかりと穴ができていた。私の車は、その一歩手前で、キーを差し込むホルダーが飛び出ていて、まるで出べそのようになっていた。脳天をハンマーでたたかれたようなショックを受けた。ここは日本だよなと。幸いなことに完全に破壊されなかったので、車内のものを物色されることはなかった。応急処置で出べそを引っ込めて絆創膏を貼ったのを覚えている。悲しくも、出べそカーで帰宅した。
そんなことを思い出しながら、編笠の計画書をつくり、その日は予定通り4:30に山の神とともに自宅を出発した。
左:観音平駐車場に停められずに路肩へ 右:カラマツ林に突入
双葉SAでのんびり朝食をとり、小淵沢ICで中央高速を下りる。ローソンで昼食の買出しをし、観音平近くに来てびっくり。路肩に車列ができている。ということはもう満車? 山の神とマジかといいながら、上がっていくと、案の定満車だった。しかし、16年前に来たときにはたしかなかった駐車スペースが上のほうにつくられていた。パッと見そちらもずらりと車が停まっているように見えたので、わざわざ見に行くことはせず、路肩駐車を選択。Uターンして、車列の先頭に停めた。
支度をしているうちに、路駐車はどんどん増えていく。こんなに人気がある山とは知らなんだ。10分ほどで準備完了し、山の神と観音平の簡易トイレへ向かった。
左:ホタルブクロ 右:シャジン(帰路撮影)
7:40観音平を出発する。天気は今いち。観音平に到着したときは青空が見えていたのに、いつのまにか曇っている。風がなく、蒸し蒸しして、やたらのどが渇く。そのうちガスってきて、霊界を歩いているようになった。ずっとこの不気味なままだと嫌だなと言っているうちに、8:22雲海展望台に着いた。すごい人だ。あれだけの車が停まっていたのだから当然か。ガスっていて展望はまったくなし。展望の代わりに傍らにご立派なホタルブクロが咲いていた。
8:30展望台を後にすると、今度はシャジンが咲いていた(写真右上)。
左:押手川分岐手前。岩がごろごろしていた 右:体が冷えたと飛ばしまくる山の神(画面中央)
暗い森の中を進んでいくと、押手川分岐に出た。ここは小広いこともあって、雲海展望台以上に大勢の登山者が休憩をとっていた。私は休憩するには、まだ早いからと、山の神とともに通過。そこからしばらく歩いて、巨岩を越えた辺りで休憩にした。ここでバームクーヘンを食べていたのだが、意外に気温が低かったようで、ほんの10分くらいだったのにだいぶ体が冷え切ってしまった。
山の神が寒いと言い出し、堰を切ったように猛スピードで歩き始めた。あれよあれよという間に先へ先へと登っていく。
左:コース中、唯一のハシゴ 右:森林限界を越える
やっと温まってきたと、山の神が立ち止まり、長い急登に突入していく。後から追いついてきた20代パーティに道を譲り、われわれはマイペースで登っていく。やがてハシゴが出てきて、そろそろ森林限界かと思ったのもむなしく、そこからが長い。やがて森林限界を越え、草地に出る(写真右上)。
ガスの中に権現岳
編笠山山頂には、10:27に到着した(冒頭写真)。16年前にはあった山梨百名山の標柱が朽ち果てたのか、なくなっていた。ちなみに6年前の写真も物色してみたが、写っていなかった。
相変わらず雲は多く、残念ながら展望はない。権現方面だけが、ガスが流れ、かろうじて視界を確保できた。その後朝食が早かったこともあり、10時台だが昼食にした。
左:編笠山頂を後にする 右:青年小屋を見下ろす
11:15下山開始。眼下に青年小屋、足元に気をつけながら、急斜面を下っていく。最後の岩場を過ぎて、山頂以上に登山者でごったがえす青年小屋にたどり着く。小屋で供しているカレーを食べている人、ブランコでくつろいでいる人、これからのルートを確認している人など、さまざまだ。山の神と小屋のシンボル「遠い飲み屋」のちょうちんを確認し、休憩とした。
左:青年小屋から編笠を振り返る(画面手前に山の神) 右:青年小屋周辺は登山者でにぎわっていた
11:47青年小屋を後にする。歩きにくい巻き道を足元に気を遣いながら進んでいく。山の神は下りだというのに、バテてペースダウンしていく。後ろのほうで鳴っていた山の神の熊鈴の音がふと気づくと、小さくなっていて、振り返ると、だいぶ後方を歩いていた。
それからは難行苦行。山の神に押手川分岐で休憩にしようといって時計を見て、もうすぐだよといったが、一向に着かない。結局到着は、12:45。押手川分岐は、またもや大量の登山者であふれかえっていた。
左:巻き道横には、苔むした岩がごろごろ 右:日が差してきて、カラマツと苔のライトグリーンが映える
押手川分岐で体が冷えないうちにと山の神を促し、下山を再開。すぐに後ろから追いついてきた年配の単独行の方に道を譲ると、遅いからと言って、辞退する。その割には後ろにぴったりと着いてくる。だれかと行けば、安心、保険といったところなのか。ところが、このご年配者、岩で足を滑らせ、派手にこけてしまった。音で気づいて、私と山の神は引き返した。ザックが背中を飛び越えて、体をまるめてまるで謝っているような姿勢になっている。だいじょうぶですかと声をかけると、だいじょうぶという。おもむろに立ち上がったので、ひとまずは安心した。年配者の単独行は、怖い。でも人が多いこんな時期であれば、事故っても何とかなるか。
観音平には、13:53到着。帰途、道の駅小淵沢に寄ったが、満車で立錐の余地もない。あきらめてまっすぐ帰ることにした。中央道で少し渋滞に巻き込まれ、17:30頃自宅に到着した。
編笠山・権現岳・西岳2010年7月31日~8月1日
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