桧枝岐村にあるミニ尾瀬公園内。奥に尾瀬写真美術館
2017年8月29日(火) くもり
昨日は、燧ヶ岳から下山し、桧枝岐村の民宿郷(さと)に宿泊した。目と鼻の先に温泉施設の燧の湯があり、宿泊者はありがたいことに無料で入れる。宿の夕食は、地元の野菜、そして採れたて山菜の天ぷらなど、最高のおもてなし。思わずビールのあとに地酒も頼んでしまい、いい気分になってしまった。お隣の席には、同郷の茨城から来たという年配の方たち。燧登山の話で盛り上がってしまった。
さて、したたか飲んでぐっすり眠っていた山の神と私。早朝けたたましい音声でたたき起こされた。なんの音だろう。聞き耳を立てると、「北朝鮮のミサイル……」と言っている。どうせ通り越していくだろうと、再び眠りにつこうとすると、何度も繰り返す。参ったな。
朝食時に昨晩話が盛り上がった同宿の年配の方たちに今朝がたの一件を聞くと、ケータイからJアラートが流れたという。そう、山の神と私は、たいがい夜はケータイの電源を切っているのだ。そういうことだったのか。東京に戻って、Jアラートの対象地域は東北と北海道だったことを知る。貴重な体験をしたけれども、北朝鮮いいかげんにしてくれといいたい。
この日は、宿をチェックアウト後、ミニ尾瀬公園内にある武田久吉メモリアルホール、尾瀬書美術館、尾瀬写真美術館(白旗史朗氏の写真を展示)の3館を見学(¥500)した。セレブでもないのに優雅に貸切状態でめぐって、尾瀬を名残惜しみ、帰路についた。
途中道の駅たじまに入ろうとすると、入口のところで事故が起きたばかりだった。Jアラートを聞いて、感情が高ぶってしまったのか、バイクと車が正面衝突したようだ。バイクに乗っていたと思われる人がぴくりとも動かずに仰向けに倒れていた。居合わせた人たちは皆、野次馬と化して事故現場を凝視している。まず救急車がやって来て、しばらくしてから警察。イヤなものを見てしまった。
その後は東北道に上がって順調に進み、川口でちょっと詰まったものの、17:00には無事帰宅した。