金峰山 標高2599m 山梨県・長野県
(甲州側では「きんぷ」、信州側では「きんぽう」と読む)
2011年7月17日(日) 晴れ
メンバー 山の神と私
コースタイム 7:40瑞牆山荘横駐車場7:50--8:18水場手前尾根8:22--8:30富士見平(テント設営)9:08--9:55大日小屋10:05--10:35大日岩10:40--11:30砂払いの頭11:40--12:30金峰山(昼食)13:27--13:45金峰(きんぽう)山小屋13:50--14:40大日岩手前樹林帯14:50--15:17大日岩15:22--16:25富士見平
朝5:00前に中央高速にのるも、もう混雑し始めていた。恐るべし3連休。梅雨開けのせいもあるのだろう。双葉SAで朝食をとり、須玉ICで高速を下りる。141号沿いのローソン(今回ルートの最終コンビニ)で買出しをして、増富ラジウムラインに入る。7:35瑞牆山荘前を右折し無料駐車場入り口に到着。がしかし、だいぶ手前から路肩にも駐車していて、とめるスペースがなさそうだ。もしやと駐車場内をぐるりとめぐったが、やはり1台のスペースもなかった。戻って瑞牆山荘の先に駐車スペースはないかと見ると、目に飛び込んできたのは、「駐車禁止」の看板。パッと見でそう判断したのだが、ちょっと待ってと山の神。「駐車禁止」ではなく、「車中泊禁止」だよと。おお、よく見るとそう書かれている。皆私と同じ早トチリをしたのか、ガラガラだ。この余裕のスペースに車を置いて出発となる。
テント背負って、颯爽と歩き出すといいたいところだが、3歩くらいで重いなあとつぶやく。ちょっと寝不足だし。年配の女子パーティを追い越して、高度を上げていく。車の数に比例して、登山者は多い。数珠繋ぎというやつ。
8:30富士見平に到着。もうここに大量の登山者が溜まっていた。通過して大日小屋まで足を伸ばそうとすると、大日小屋での幕営はここでお申し込みくださいとの表示が出ていた。ガイドブックにもそう書かれていたが、あるブログには、大日小屋に管理人がいるようなことが書かれていたので、まっすぐ大日小屋を目指すつもりでいた。ここが運命の分かれ目になった。富士見平小屋の中を覗くと、管理人さんらしき人がいた。大日小屋で幕営したいのだがと申し出ると、やめたほうがいい、ここにテントを張ったほうがいいとしきりに勧められる。大日小屋のトイレは強烈に汚いからよしたほうがいいと。そういわれると、躊躇してしまう。山の神はトイレが汚いに過敏に反応している。ん~ここにテント張るか。即決して、1人¥500を支払う。
これによって、今日の行動時間はどのくらい延びるのか。ボォっとした頭では暗算できず、富士見平・大日小屋間往復で1時間45分くらいだから、プラス1時間45分、長くねえ? 山の神は澄まして、下りの45分だけ延びるんだよと冷静な判断を下す。サクサク下りたら、実際には30分くらいかもよと。
張りっぱなしのテントがかなり残っている中、小屋とトイレからだいぶ離れたところにテントを設営する。9:08軽くなったザックを背負って富士見平を後にする。
左:大日岩。右手に八丁平への道がついている 右:大日岩横の休憩場
腰に手をあてながら登っていたバテ気味の兄さんたちを追い越して、9:55大日小屋に到着。登山道から見下ろす位置にあって、トイレが汚いかどうかは、わざわざ見には行かなかった。 狭いテント場に腰をおろして休憩。何組かのパーティがわれわれを追い越していく。
10:35大日岩でも休憩。ここで八丁平からの道と合わさる。ここから単調な長い樹林帯と岩の道が続く。体力を奪う道だ。
稜線に出ると、視界が開ける。森林限界を越えたようだ。ここ砂払いの頭で休憩とする。日差しがジリジリと照りつけてくる。疲労と暑さでやたらとのどが渇き、持ってきた500mlのボトルはすでにからっぽだ。
左:五丈岩のてっぺんに人が 右:写真中央にいるのは私。恐すぎてここで終わり
12:30金峰山山頂に到着した。山頂は広く、大勢の登山者が弁当を広げてにぎわっていた。赤ちゃん連れの方までいる。ふと五丈岩を見ると、てっぺんに人がいた。簡単に登れるものなのかと、チャレンジしてみるが、すぐにムリとわかる。ボルダリングでもして普段から技術を磨いていなければ、素人にはキケンすぎる。以前ここを訪れたときには、誰も五丈岩には登っていなかったような気がして昔の手帳を繰っていくと、1998年10月25日に金峰山に登った記録があり、雪がついていたと書かれていた。さすがにそのコンディションでは、誰も登らないわな。
山頂でコンビニごはんを食べ、13:27下山開始。山の神が岩場の稜線歩きを嫌ったため、いったん金峰(きんぽう)山小屋へ下る。
小屋に到着してみると、若者パーティが大挙して休憩していた。冷たいジュースでもないかと小屋に入り物色すると、コーラが1本だけ無造作に置かれていた。山の神が手に取る。冷えてないんじゃ?と私。これで十分だよと山の神。触ってみるとひんやりする。¥400のコーラでさっそくのどを潤した。コーラの甘みが体じゅうに滲みわたる。
半分飲んでザックのサイドポケットに突き刺し出発だ。ほぼ横移動で砂払いの頭に戻り、樹林帯に突入する。この頃すでにだいぶ体力を消耗していてヨレていた。
その後残り半分のコーラを飲んで休憩をしているうちに、後ろから来た若者パーティや単独の年配の方等に次々に抜かされ、ほうほうの体で16:25富士見平のテント場にたどり着いた。