2006年10月9日(月・祝) 晴れ
メンバー 山の神と私
コース 松江8:40--9:40出雲大社--日御碕(ひのみさき)--布志名(ふじな)焼窯元--小泉八雲記念館--(松江城)--15:30松江駅
米子まで来たら、やはり足を伸ばして出雲大社(杵築大社)に行きたくなる。出雲大社は縁結びの神として有名だけれども、私はそっちにはとんと興味はなく、歴史に目が向く。国譲りの神話はとくに興味深い。神話ではあるけれども、歴史と遠い存在とは考えにくい。普通に考えれば、古代に大和朝廷とこの出雲が2大勢力を形成していて、出雲が大和朝廷に屈して、大幅な譲歩をしたと考えられる。でなければ、出雲にかくも大きな社を築くことにはならなかったであろう。雲太、和二、京三、すなわち出雲太郎、大和次郎(東大寺大仏殿)、京三郎(京の大極殿)といわれてきたのは、それだけ出雲大社が大きかった証であり、昨今発見された巨大な柱の跡は、それをさらに裏付けるものとなった。
それはさておき、出雲旅行記へと移ろう。前泊はルートイン松江。朝食バイキングをたらふく食べて、8:15分頃山の神とチェックアウトした。ジャパレンで予約していた軽自動車(ホンダライフ)を格安¥3,891(当時)で借りて松江を出発した。すぐに、本日は出雲大学駅伝で通行規制をするという看板や出場大学の幟をそちこちで目にすることになる。幟の中にわが母校の名前を見つけ、思わず、おお、と声を発してしまった。
9:40頃出雲大社に到着。3連休だけあって、駐車場はこの時間でもう満車に近かった。
駐車場から鳥居までいったん戻ると、そろそろ始まるのか、駅伝に出場する溌剌とした選手たちが大勢いた。鳥居をくぐって、山の神と松並木の立派な参道を歩いていく。
本殿を裏側から撮影。見慣れない大社造が不思議な雰囲気をつくり出している
拝殿に着いて、出雲大社独特の参拝方式、二礼四拍手一礼に従い参拝。予想外にこぢんまりとした拝殿で、というかテレビで見ていた巨大な注連縄でないのをいぶかしく思ったのだが、巨大注連縄は神楽殿のほうだった(下の写真)。
拝殿から奥の本殿(冒頭写真)に向かい、同様に参拝。参拝後入れないはずの本殿の庭に人影が見えた。予約を入れ正装をすれば見学が許されるようだ(平服は不可)。
注連縄に大量の賽銭が突き刺さっている神楽殿
隣の敷地にある、かなりカジュアルな印象の神楽殿も同様に参拝する。注連縄が途方もなく大きい。注連縄にお賽銭を投げて、それが突き刺さり落ちてこなければご利益があるといわれているが、真偽のほどはわからない。
左:日御碕(ひのみさき)灯台 右:日御碕
次に訪れたのは、日御碕(ひのみさき)。日本一の高さを誇る灯台と格式のある神社がある。神社は、出雲大社と張り合っていたというから、面白い。
左:山の神、日御碕にて 右:松江城
日御碕を後にし、山の神が行ってみたいといった布志名(ふじな)焼の窯元を訪れる。率直にいってしまえば、何一つ覚えていない。手帳に書いていなければ、訪れたことはないと断言してしまうところだ。最後に松江城の駐車場に車をとめて、八雲庵で名物、出雲そばを食べた。八雲流れで、小泉八雲記念館を見学し、松江城の外観を愛でて帰途につく。
松江15:54発の岡山行きやくも24号に乗車。車窓からは昨日登った伯耆大山がきれいに見えた。今日登っていれば、大展望を望めたに違いない。岡山からは新幹線。お弁当とビールを買って乗り込み、終点東京には22:06到着。長旅だった。