目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

川苔山~赤杭(あかぐな)尾根

2012-11-18 | 山行~奥多摩・奥武蔵

川苔山 標高 1363.3m エビ小屋山 1147m 東京都

2012年10月8日(月) くもり

メンバー 山の神と私

コースタイム 古里駅7:23--8:11住宅街から上がった杉林8:20--9:17赤杭山手前雑木林9:26--赤杭山10mの道標--10:30エビ小屋山山頂直下10:40--エビ小屋山--11:40川苔山山頂(昼食)12:20--13:15急坂途中杉林13:20--大根ノ山ノ神--14:45鳩ノ巣駅

5:00過ぎに家を出発。途中コンビニで買出しをして、6:20頃吉野街道沿いの寒山寺駐車場に入る(トイレつき)。ここで朝食だ。周囲には、カヌーの人たちなのか、早朝から車が何台も停まっている。われわれと同じように山に登ろうと、ザックを準備している人もいるが、ここからいったいどこへ登るというのだろうか。

山の神と私は、朝食を済ませ、急ぎ鳩ノ巣の町営駐車場に向けて出発した。鳩ノ巣駅を越えて、トンネル手前を右折する。右折してすぐのところに立派なトイレつきの無料駐車場がある。すでにもう10台以上は停まっていて、まさに今出発しようとしている人たちであふれていた。

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左:古里駅を振り返る 右:赤杭尾根に出る

登山靴にはきかえ、荷物を手早くまとめて、小走りで鳩ノ巣駅に向かう。ひと駅分電車で移動し、古里駅から登って、鳩ノ巣の町営駐車場に下る予定なのだ。駅に駆け込むと、ちょうど電車が停まっていて、間に合ったと乗り込もうとすると、山の神に止められる。おお逆だ。危うく逆方向の電車に乗るところだった。反対側ホームへいって無事7:11発の電車にすべりこんだ。

古里の小さな駅舎を出て、線路沿いに鳩ノ巣方向へ戻る。指導標に従って、山側へ折れていく。住宅街を抜け、すぐに取り付き点にやってきた。ここからは薄暗い杉林が続く。

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左:明るい雑木林 右:栗がいたるところに落ちていた

駅から小一時間ほど歩いて、本日1回目の休憩。追いついてきた年配の方には先に行ってもらう。ちなみにこの長い赤杭尾根を歩いている人は当初から少ないとは思っていたが、上りに使っていたのは、少ないどころかこのときに会った年配のおじさん1人だけだった。

8:20歩き始めてちょっとしたピークに出ると、明るい雑木林になる。しばらくしてから赤杭山手前で再び休憩をとった。栗の木が多くあり、いたるところに毬栗(いがぐり)が落ちていた。

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左:赤久奈(赤杭)山まで10m地点 右:ピンクテープの道を強引に上る

再び歩き始めると、すぐに赤杭(赤久奈)山まであと10mという指導標が出てくる。その方向を見ると、あまり歩かれていないようで、草が伸び放題だ。たった10mで行ける山頂だが、山の神も私も関心がなく素通り。

しばらく進むと林道が出てきた。家からもってきた2007年の奥多摩の地図には載っていない。最近つくったんだろうね。林道上部の尾根筋を歩いていくと、しだいに下りになり林道に合流した。ここで惑わされた。道挟んだ反対側の斜面にピンクのテープがついている。山の神がそれを見つけ、こっちだよという。ちょっと上がってみるが、どうも斜度がありすぎるし、踏み跡が林業関係者のもののような気がしてならない。

強引に三角点まで行ったが、明らかに間違いのようだ。山の神に、この道は違う、戻ろうと声をかけると、こんな急なところはもう下れないと訴える。えー、じゃあ進むしかないかとなった。上に向かって登っている分には、いずれは正規ルートにぶつかるはずだ。

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左:あまりにも急な上り 右:エビ小屋山山頂

急斜面をガツガツ上っていく。山の神はだいぶ遅れ気味だ。延々とつづく斜面を上がっていくと、ピークにたどり着いた。そこはエビ小屋山だった。90年代の山地図では、エビ小屋山を通過していくのが、赤杭尾根ルートだったから、まさしく90年代のルートをたどったことになる。

やれやれといいながら、エビ小屋山から下り、現在の赤杭尾根の正規ルートに合流した。

09img_6296 明るく快適な赤杭尾根上部。薄日が差す

この急な上りで、だいぶ体力を消耗したようだ。先日立山を縦走してきたばかりだから、体力、気力とも充実しているはずだったのだが。バテ気味で足取りが急に重くなってくる。

川苔山が近づいてくると、赤杭尾根は開けた明るい道になる。そのうち下山してくるカップルや単独者がやってくる。この尾根は長いから、下山路に使うのが一般的なのだろう。

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左:川苔(乗)山山頂 右:山の神の嫌いな羽ばたきものが…

曲ヶ谷に出ると、もうそこは今までの赤杭尾根の静寂の世界はうそのように、喧騒に包まれていた。そして上っていく先には、カラフルなザックが。山頂付近には栗の木がまた多く自生していて、栗拾いに勤しむパーティもいる。

登山者でにぎわう山頂には11:40に到着した。4時間を超える長丁場、しかも長い尾根で疲労を募らせた分、よけい長旅に感じた。山頂標示板付近で山の神と昼食にした。空を見上げると、どす黒い雲があるが、青空も覗いている。天気予報では、晴れマークがついていたのだが、空はほとんど雲ばかりだ。

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左:大根ノ山ノ神 右:元気のいい若者たちはどんどん先へ下りていく

12:20下山開始。まだまだ登ってくる人は大勢いる。交通の便もよく、登りやすい山だから、訪れる登山者は多いのだ。下山路は、最短(?)コースをとり、車を置いてきた鳩ノ巣へ下る。

20代のパーティが多くいて、どんどん後ろから追いついてくる。追いつかれるたびに道を譲る。というかヨレていてくたくただから譲らざるをえない。しかし大根ノ山ノ神まで下ると、彼らが休憩していた。山の神と私が追いつくと、追い越されまいとすかさず出発していく。瞬く間に距離が広がっていく。サクサクと快調な足取りはうらやましい。

薄暗い杉林に入り、この味気ない道を、山の神となじりながら一歩一歩下っていった。一度休憩をはさんで14:45鳩ノ巣駅に到着。なぜ鳩ノ巣駐車場を越えて駅にかといえば、駅のすぐそばにある喫茶店でくつろぐためだ。ログハウス調の山鳩に山の神と入る。シフォンケーキとコーヒーのセット¥740をオーダーする。ここで長旅の疲れをちょっとだけいやして帰途についた。


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