目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

金峰山・瑞牆山Part2

2011-07-24 | 山行~奥多摩・奥武蔵

000img_5051 瑞牆(みずがき)山 標高2230.2m 山梨県

2011年7月18日(月・祝) 曇りときどき晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 富士見平6:25--6:53天鳥沢--7:27大ヤスリ岩手前樹林帯7:35--8:10瑞牆山山頂8:28--9:32天鳥沢9:40--10:04富士見平(テント撤収)10:44--11:15瑞牆山荘横駐車場

明るくなってくると、テント場もざわめきだし、山の神と私も4:00すぎ目を覚ます。テントの周囲を飛び回っているハエや蜂の羽音もかまびすしい。5:00起き出し、朝食の準備だ。奥で幕営していた大パーティはもう出発しようとしている。金峰山へ向かうようだ。

6:25テントは張ったままで、瑞牆へ向けて出発する。昨日の選択が効いている。予定どおり大日小屋にテントを張っていたら、今頃テントを背負って移動することになっていた。軽いザックににんまりとしながら、富士見平小屋の横を登っていく。

今日は十分睡眠もとっていて余裕綽々。昨日の金峰山でのヨレ方を考えると見違えるほどの活力を示す山の神と私なのであった。歩きながらヨタ話をかます。しか~し昨日は疲れたよと山の神。ヨレているときにハイドレーション・システム(いわゆる水をポリ袋状の容器に入れてザックに装着し、歩きながらにしてチューブから水を補給できるシステム)があればいつでも水が飲めて楽チンなのにねとのたまうたので、昨日はハイゴレーション・システム(いわゆる背後霊)をつけていたから、背後からエネルギーを吸われて参ったよと返した。へへへ。

くだらないがまとめると、
ハイドレーション・システム=エネルギー(H2O)充填システム
ハイゴレーション・システム=エネルギー放出システム

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左:天鳥沢出合 右:ぱっくりと割れている桃太郎岩

沢の音が聞こえてきてしばらくすると、いっきに下って、天鳥沢に出る。ここでスモーキングタイムの若者パーティがいた。今日も人が多そうだ。沢を渡ると目の前に巨岩が横たわる。桃太郎岩だ。桃太郎岩とはよくいったもので、真ん中付近でぱっくりと割れている。登山者のいたずらか、まるで岩を支えているかのように棒きれが立てかけてある。登高していくと、デジャブのように似たシーンを何度も見かけた。

桃太郎岩の横には階段が付けられている。すぐに急登が待っていて、それは山頂手前まで容赦なく続く。距離のわりに時間がかかるのは、こういうことなのだ。

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左:登山道には岩がごろごろ。途中ピーチクパーチクとイワヒバリ?の声が響く 右:大ヤスリ岩

巨岩を縫うようにして登っていくと、大ヤスリ岩がお出迎えしてくれる。これを見るともう山頂のような気がしてくるが、まだまだ山頂までは遠い。

大ヤスリ岩の横にはスラブ(一枚岩)状の箇所があり、登りずらいのだが、周囲をみると迂回路がつけられていた。復路はそちらへ回避した。

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大ヤスリ岩を振り返る。遠くに八ヶ岳

岩だらけの道を辛抱強く登っていくと、ようやく稜線に出る。黒森分岐だ。不動沢からの道と合わさる。岩陰の登山道を進んでいくと、頭上にシャクナゲがきれいに咲いていた。金峰の終わりかけのシャクナゲとは打って変わって瑞々しい。

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左:山頂手前で花を咲かせていたシャクナゲ 右:のこぎり岩たち

8:10瑞牆山山頂に到着する。登っているときに、早くも下山していく何人かとすれ違ったが、山頂にも数名ほど先着様がいた。よいしょと岩頭に上がると、大展望が待っていた。昨日登った金峰山をはじめとして、富士山、南アルプス、八ヶ岳、遠くに北アルプス、浅間山と大パノラマが広がる。雲が多い割には、不思議と山にかかっていない。まさに僥倖!

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金峰山。五丈岩がポッチとなって見える

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遠くに富士山。上空には怪しげな高層雲が広がる

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八ヶ岳全景。中央左寄りに赤岳が見える

山頂からの眺めをひとしきり楽しんだ後、8:28下山を始めた。ピストンで富士見平へ下る。下り始めると、続々と日帰り組の登山者が登ってくる。山頂はひっきりなしの登山者でにぎわうのだろう。

10:04富士見平に戻り、テントを撤収する。テント場では単独の年配の方に声をかけられる。4年連続でここにテントを張ってますよ。今日は4:45出発で金峰山を往復してきました。以前は日帰りで来てたんですけどね。ここを基地にすると楽なんですよ、とビールを一杯ひっかけた赤ら顔で楽しげに話していた。毎年の恒例行事にするというのも、ひとつの登り方だわね。

山の神と私は、10:44富士見平を後にし、それから30分ほどで駐車場にたどりついた。当初の予定どおり、増富の湯¥700に寄る。混雑していて、もうちょっと空いていればなあとブーたれるも、3連休だから仕方ないかとあきらめる。でもミストサウナや薬湯に浸かり、汗も流して疲れもとれすっきり。悪臭を放つ衣服も、帰宅用のものに着替えてさっぱりする。

帰りの中央道は、増富の湯の混雑どころではなく大渋滞。平常時プラス3時間の長丁場を余儀なくされた。ああ疲れた。けど、山は最高によかった。

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