皆さま、こんにちは。
いよいよ明日 本日(ほんび)を迎える「長浜曳山まつり」
祭りは4/9より一週間続きますが、なかでもクライマックスは
明日 長浜八幡宮から始まる奉納狂言、そして道中各所にて上演の子供歌舞伎、
そして最後に4基全てが揃い灯りが入った中で上演する、夜のお旅所での子供歌舞伎。
今日は、各出番山の山組町内にて行う自町狂言が午前中行われました。
当法人の通り「ゆう壱番街商店街通り」にあります「諌故山」が今年の出番山。
私、町内の特権を活かし(笑)、午前中の自町狂言を堪能してまいりました。
毎年、一つの出番山を観ておりますが、今回、初めてかぶり物が登場しました!笑
過去にもあったかもしれませんが、私には珍しく 毎年色々と工夫されているなぁと
感心します。
今回の諌故山の演題は「花祭長浜城(はなのまつりながはまじょう)」
あらすじは こちらをご覧くださいませ!
それにしても、片岡愛之助主演で2014年に開催されている歌舞伎を
長浜曳山まつり版にアレンジされたというこの歌舞伎。
セリフや子役の仕草が何とも可愛らしく面白い。そして、最後の最後まで
長浜曳山まつりにこだわったセリフで締めくくられた演出が本当に素晴らしい
皆さま、ぜひ「諌故山」をご贔屓によろしくお願い申し上げます
ところで、昨年ユネスコ無形文化遺産にも登録されました「長浜曳山まつり」の
伝統文化継承について、少し調べてみました。
私がブログを書き始めてから、毎年長浜曳山まつりを取り上げておりますので
重なる内容もあるかもしれませんが・・・
まず、伝統文化を継承するという事がいかに難しいか
伝統文化に絞らなくても、今まで脈々と続いてきた行事やしきたりなどが
どんどん簡素化されたり形を変えたり、消滅したりしている現代。
急激な時代の流れの中で、少子高齢化や人口の一極集中化など
複数の要因も重なり、とにかくすべての伝統文化や行事で問題となるのが
その担い手がいなくなっているということでしょう。
長浜曳山まつりでは、いち早く1971年にシャギリ保存会を発足し
今まで口頭で伝授してきたシャギリを五線譜に採譜し、絶えかけた伝統の音を復活させ、
更に男文化の色彩の強かった祭りに、女の子の参加の道を作りました。
次に1990年に三役修行塾を設立し、子供歌舞伎に欠かせない
太夫や三味線ができる人材育成を始め、今では4基全てが自前で
揃えられるほど成果が上がっているとのこと。
また、長浜曳山博物館設立(2000年)と同時に設立された伝承委員会では
市民や学生など一般市民を対象とした講座や曳山文化教室などを開催し
広く普及と理解を求めて活動されています。
そして、昨年ユネスコ無形文化遺産に登録されたのを機に、長浜市にある
長浜バイオ大学が、曳山まつり本日(ほんび)4月15日を休講日に決定し
長浜に通う学生たちに、ぜひ曳山まつりを観て地域に受け継がれてきた
文化に触れるとともに、まつりの担い手に参加するきっかけにしてほしいと
大学としての協力体制を表明してくださいました。
このように、様々な方々の知恵やリーダーシップ、活躍により、400年を超えて
脈々と受け継がれる伝統文化が維持されているのです。
「長浜曳山まつり」 地元の方はもちろん、ぜひ多くの方々に観ていただきたく
思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます