はざまの庵

分類し難い存在を愛でる覚え書き by aiwendil お気軽にコメントをどうぞ。

<font size="-3">「ちくま」6月号。</font>

2005-06-07 23:34:59 | 日記・エッセイ・コラム
筑摩書房の広報誌「ちくま」の6月号を読みました。
新連載、茂木健一郎氏の「思考の補助線」には感動。
科学と思想の間に補助線を引くこと。両者の掛け橋たろうと模索する氏の姿勢には他人事ならぬ共感を覚えました。今後の論展開が楽しみです。
そして岸本佐知子氏の「ネにもつタイプ」は相変わらずの筆の冴え。最後の三行に含み笑いが保証されています。


ところでこの「ちくま」、定価は100円なのですが、都市部の大形書店などでは無料配付されています。
ところがどっこい、安いと侮ることなかれ。
バラエティに富んだ内容は、とてもこんな値段とは思えぬほどの充実ぶり。
フジモトマサル氏の表紙絵。
クラフト・エヴィング商會の文章担当吉田篤弘氏の「という、はなし」。
なだいなだ氏の「人間、とりあえず主義」。
斉藤環氏の「家族の痕跡」。
赤瀬川源平氏の「もったいない」。
清水義範氏の「ドン・キホーテの末裔」。
そうそうたる書き手の文章がずらり。
そしてきわめつけ、私が毎回楽しみにしている岸本佐知子氏の抱腹絶倒エッセイ「ネにもつタイプ」。
(私は毎号分をコピー・製本して「ネにもつタイプ」私家版を作ってしまいたいほど惚れ込んでいます。)
連載記事に加え、新刊近刊の紹介文章も魅力的。
私はというと、見逃すのがあまりに惜しいので5年前から定期購読しています。
(送料込み 1年間1000円、3年間2500円、5年間3500円)
筑摩書房広報誌「ちくま」。書物好き、面白い物好きにはおすすめです。