なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

困った打ち掛け提案

2010-06-09 00:03:06 | Weblog
 水曜日は仕事は休みで、歯科大での治療とか内科検診なので気分はゆったり・・・気持ちは金曜日の晩に似ていますが、マア仕事では無くても予定はあるわけです。
 こういう日は気持ちが落ち着いていかにも「囲碁を打つぞ」と言う感じですが、意外と勝率は良くない気がしています。
 ノンビリ気分で、ゆったり負け碁・・・そんな感じであっさり連敗。
  こういう日は何度挑戦しても結果が出ない事が多い、いやそれどころか殆どそのパターンなんです。
 従って「フワー」っと負ける時の最良の一手は店じまいか、観戦に回るかどちらかしかない。
  おそらくこれは勝負事の鉄則に近いと思いますが、ドッコイそれで打つのを止められるようでは碁キチではないわけで、ここが性格の弱さを含めな気が入る部分です。

 さて次の一局も案の場の局勢。
  点数で1点上の人相手ですから先番でコミ5目半出し。
 普段でも粘り強く機略に富んだ人なので打つ前から「苦戦必至」は覚悟。
  そんな危ない相手との対局は打たなければ。特にこういう流れの日は逃げの一手なのに、何故か的に脊中はは見せられない・・・ネットだから見えないのに。
 案の定序盤で打ちにくい碁にしてしまいました。
  従って普通の打ち方はダメで、「大きな」作戦で一発逆転を狙うしかない。
 サッカーで言えばリードされている方はリスクを冒してでも前ガカリに攻めるしかないので、成功率は低くても、それでいてカウンターを食らう確率は高くても行くしかないのに似てる。
  
 リードしている方なら、概ね大丈夫と言う予想でも、意外とラッキーパンチが入る事もある・・・
  今日の対局がそうだったみたい。
 獲りに行くしかない局面・・・取れそうではあるけれど、もしかしたら相手にも凌ぎの妙手が有るかもしれない。
 しかし仮に返し技を食らおうと、逃げられようと行くしか道が無い場面。
  こういう時の成功率はかなり低いでしょうが、低くとも成功率などと言うものがある以上可能性は0では無いからやるしかない。
 さてそういうものが決まってしまった可能性がある・・・この時に白先生も必死のシノギ・・・これに対して黒も(私)読み落としが無いように時間を使う。
 残っている時間を全てつぎ込んでも好い状況。
  実際には5分間ルールがあるので、5分ごとには打ちますが・・・
 この黒の考慮中に「白から打ち掛け提案!?」
  「なんだそれは?」ですね。
 こういう提案は嫌いですから「No!」解答して、読みを続ける。
  熟慮中に又も「打ち掛け提案」・・・答えは「No!」
 すると今度は「借り終局提案」?
  流石にこれは盤面で確定していない地が多すぎて終局作業は無理ですから、これまた「No!」
 
 しかし、この局面で『打ち掛けを要請する人って・・・信じられない』
  もし仮に、初めに私が躓いた時に打ち掛け要請をしたなら応じてくれたのだろうか?
 あるいはゴルフコースで早い時期にOBとか打って乱れたら、スタート地点に戻ってラウンドのやり直しを提案するのだろうか?
 実生活で不意の来客とか、食事時間が来てしまって打ってられない状況???
  仮にそうならば、囲碁より大事な用事ならば「打ち掛け」ではなく「投了」を選ぶべきでは無いだろうか?
 圧倒的に有利な局面でなら「打ち掛け要請」も有るかも知れないけれど、形勢不明あるいは自分が不利な場面で「打ち掛け要請」は無いだろう?
 提案出来る精神構造に驚きますが。
  こういう時に私としては当然のこととして「No」としか言わないけれど、それっていかにも応じない方が性格が悪いイメージが有る・・・
 「たかが1勝のなのに拘っているイメージ」
   「No」を続ける方も気分は良くない。
 それともなにやら試されているのか・・・。