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なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

「惜しい」と「もうチョット」

2010-06-12 01:32:37 | Weblog
 囲碁の場合その局面にフィットした手はピンポイントの事が多い。
  序盤の折衝が一段落した時点で、「次の一手はこっち方面に石をころがして置けばOK」と言うような大雑把な方向で良い時と、競り合いの時は「ピンポイント」しか無い事も多い・・・イヤ殆どで、この場合正解の隣は落第=敗戦みたいな感じです。

 このような囲碁のゲームとしての性格とサッカーとは比較するのは無理では有りますが、私は時々”囲碁的”評価でサッカーを見ることがあります。
 特に今回のWCが開幕になりますが、後で結果論的にブツブツ言うのは説得力も何もないので、敢えて感じている事、チョット五月蠅い素人の家事い方を文章にして置きます。

 一番酷いのは今回もやろうとしているシステム・・・あれは全然フィットしていない。
  FWのワントップで結果を出せるのは相手が日本と同格、あるいは格下のアジア地域での試合に限られているように思う。(最近そこでも地盤沈下しているけれど)
 同格あるいは格上相手の場合はこのシステムは引き分け狙いに徹して居ない限り余り意味が無いように思う。
  だからこのワントップに本田を入れようと誰をお試しに使おうと結果に大差は無い。
 それなのに「点は取られたくない」けれど「点は欲しい」という都合のよい考え・・・サッカーの場合、得点とリスクは隣合わせなので、良い事だけと言うのは余程相手が弱くないと無理。

 次に不思議な感覚・・・は、例えばシュートを放って枠を30cmくらい外した場合「惜しい」となる感覚。
 サポーターとしてはこういうシュートを打ち続ければ必ず得点に繋がると信じるのではあるけれど、実際本当にそうだろうか?。
 先ほどの囲碁ではないけれど、得点に繋がるシュートとそうでないものではもしかしたら別のものかもしれないと思う事がある。
 「枠に行かないシュートは・・・」、プロなんだから枠に打てと言うことです。
 そして、「キーパー正面のシュートあるいはヘディングシュート・・・」無価値ではないにしても『日頃何を練習して居るんだろう?』と思うのです。

 三つ目に「70分までは互角に戦ったのに、足が止まって残り20分で足が止まって負けた・・・」最近こういうシーンばかり見て来ました。
 70分までのスタミナを、後20分持続できるように鍛錬する?
  今更無理だと言う事と、実際にそういう事が出来るのか?という疑問の両方有ります。
  90分と言う試合時間は案外うまく出来ている。
 サッカーの場合の走りは長距離競技のように平均スピードで2時間は走ると言うものではない。
  ダッシュを断続的に行うわけです。
 特に私が思うには3メートル5メートルのダッシュ力が試合を分けるように思うのです。
  要するに初めの半歩の差でボールを取れるのか失うのかが分かれて、そういう結果でその後の試合展開も選手のスタミナも左右されて来る。
 従って90分走り続けると言う事はは、ダッシュが必要な時にダッシュ出来るスタミナを持つと言う事で、それは今のような選手の走り方とは少し違うように思う。

 「無駄走り」という言葉が有ります。
 味方がボールを持った時に、可能性を信じてスペースに走り込む・・・こういう事で選択肢の豊富な攻めが可能になるのですが、場合によっては「無駄走り」が文字通り無駄になる事も有る。
  実際圧倒的に無駄の方が多くて、無駄の中で1個の成功を狙う勝負では有るのですが・・・

 最後に「がむしゃら」にファイトする選手を監督は称えていますが、これは「夢中になると回りが見えない」「独りよがりに陥る」と言うような危険性と隣り合わせでも有る。
 だから、やってみないと分からない面はあるにしてもチョット危ない。

 いろいろ感じているのですが、仮にもプロの監督ですから十分わかってはいる筈。
  もしかしたら、これが裏をかく戦術だったのなら大した役者、そうでないなら本当の大根、さてどっち?。
 監督の報酬でランキングすると日本は世界のベスト8楽勝だそうで、、、ベスト4なんて言わないで、16(予選通過)でも褒めたいのに、、、。