赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

戦時大統領になりたいバイデン氏とそれを阻むトランプ派議員

2023-11-05 00:00:00 | 政治見解




戦時大統領になりたいバイデン氏とそれを阻むトランプ派議員
:231105情報

昨日の『WWⅢ(第3次世界大戦)を抑えるトランプ派』の続きになると思いますが、なぜ、バイデン大統領は戦時大統領になりたいのか、大東亜戦争を引きおこしたルーズベルト元大統領を例にとって、国際政治学者が解説を掲載しました。


フランクリン・デラノ・ルーズベルト(FDR)は第2次世界大戦ときのアメリカの大統領ですが、晩年は健康を害していましたので本人は決断できなくて、お神輿に乗って彼の周りの人間が全ての政治的決断をしていました。

第2次世界大戦の終結に向けてヤルタ会談やポツダム会談といったようなことは集団で決定していたもので、本人がリーダーシップをとっていたわけではありません。つまり、そこまで健康状態が悪化していたのです。

しかし、彼はニューディール政策をやって有名になりましたが、1929年から始まった世界大不況の問題を解決することができませんでした。それで1939年から始まったヨーロッパで始まった戦争、1941年12月から始まった太平洋戦争によって、戦時大統領として力を復活させたのです。

それまでは経済政策がうまくいってなかったので、彼に対する支持率が落ちていました。しかし、1939年からせヨーロッパで戦争が始まって、ルーズベルトはイギリスのチャーチル首相とも仲が良かったので、40年は彼が当選しています。

そして44年も戦争中ということもあり引き続き当選し、アメリカの歴史上で初めて4回当選した大統領ということになっているのです。そして、第2次世界大戦の終戦を待たずに死んでしまいます。

要するに戦争をやることによって戦時大統領(War time president)は強くなるのです。

現役の大統領というのは1人だけなので、戦争のときに国家は一致団結しなければいけません。しかも、そのときは大統領に対する批判は差し控えておこうという政治的な雰囲気にもなります。

まさにバイデンは、それを狙っているのでしょう。ウクライナ戦争に関しては、うまくエスカレートさせることができませんでした。ロシアと第3次世界大戦のシナリオに繋がらなかったわけです。

どちらかというと、ロシア有利のうちにウクライナ戦争は終結しつつあり、ウクライナの判定負けのような感じになってきているのです。

そこで、もう一つの戦争のチャンスが出てきたのが中東地域であり、これは古くて新しいアラブ諸国とイスラエルの戦争と言って良いでしょう。これも直前まではトランプの書いたシナリオがうまくいき、サウジアラビアとイスラエルは国交を樹立しようという方向に来ていました。

それを吹き飛ばすかの如く、ハマスが奇襲をかけたということです。それに乗じてこれが大紛争に発展すればイスラエル対イランの戦争になって、アメリカも介入します。そうなったイランの背後にはロシアがいるので、中東において対決する米露戦争、第3次世界大戦に発展しかねません。

むしろ、そういうものをうまく操ることによって権力を維持していこうというのがバイデン政権でしょう。だから、バイデンは“おっとり刀”でイスラエルにすぐ向かったのです。しかし、そのイスラエルにおいてバイデンもボケが進んでいて言語不明瞭で、ほとんど何を言っているかわからない大統領の発言になっていました。このバイデンの謀略とも言える、戦時大統領として権力を維持していこうというのを防ごうとしているのが、上院議員のタバービルや下院議長になったジョーダンなどのMAGA議員たちがこれをストップしています。

具体的に言うとバイデン大統領は「1000億ドル(約15兆円)の戦争予算を早く通せ」と主張しているわけです。議長選挙もやっていましたが、なかなか通りません。タバービルは600人くらいいる米軍トップの人間たちの承認を拒んでいます。

今、こういった人たちが頑張って、アメリカで第3次世界大戦に入るシナリオを止めているのです。いわゆる、全員トランプ組ですが、タバービルはアメリカンフットボールのコーチで有名だったそうです。

一方のジョーダンはアマレスのチャンピオンで、大学のレスリングのコーチだった硬派な人であり、そういった人たちが頑張って戦争にストップをかけています。

この予算のうち1000億ドルのうちウクライナの戦争予算が600億ドルです。イスラエルには140億ドルを計上しています。ウクライナに兵器を相当出してしまったので、それもあって米軍の対応力・戦闘力が落ちているとも言われているのです。

しかし、イスラエルも兵器が欲しいところでしょう。イスラエルの正当防衛権を全面的に支援しますが今は我慢してもらって、この予算を安易に通さないというのは第3次世界大戦を起こさないためにも大事なところです。

これはジョーダンにしても共和党のMAGA議員にしてもイスラエルを支持していますが、危険な戦争エスカレーションを同時に防ぎたいと思っています。

彼らは本当の反戦議員なので戦争に反対して平和を維持しようと思っているため、トランプ派の議員たちが体を張って一生懸命頑張っているということです。

日本の左翼がやっている反戦運動というのは、戦争を起こすための運動であり、まさに暴力的な反戦運動という訳がわからないものでした。MAGA派の人たちは、アメリカを第1次大戦や第2次大戦のように戦争へ巻き込んではいけないと考えています。

そして、イギリス守旧派の特に植民地的な支配のために、アメリカンボーイズを殺してはいけない、世界で戦乱の炎を広げてはいけないという考え方です。現在の図式としては英国守旧派が中心になって、それに対してバイデンが忠実な実行部隊のリーダーをさせられているのでしょう。

一方でイスラエルの極右を英国守旧派が応援すると言うよりも利用しようとしています。そして、ハマスに火をつけてパレスチナと戦争を起こさせて自分たちは常に漁夫の利を得るという構図です。バイデンは60億ドルもイランに凍結していた資金を既に与えてしまいました。


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