HMさんと染色

父が亡くなってから、初めての染色

時間がたっぷりあるのに、
目の前に染色の道具があるのに、

染色をする気分にはなれなかった。

父の容態が急変し、家を飛び出し、バスに飛び乗った日は、
染色のお稽古の前日で、
床に汚れ防止のビニールを敷き、染色の道具を用意していた。
それをそのままにして…

葬儀を終え、初七日を済ませて、
我が家に帰ってきた時、

敷いたままの白いビニールと、
慌ただしく重ねられた道具を見ると、
あの時のあの瞬間に押し戻された様で、
身動きが出来ないまま佇んでしまった。

そんな衝撃があり、一人では染色をする気分にはなれなかったが、
昨日、HMさんが来てくれ染色をした。

綿の手拭いを数本持って来ていて、
板染にした。

布を折り、板を当て、色を染める。
3色染めれば、6色になる。
色を重ねれば、重ねるほど、微妙な色が増えて行く。






重なり合う色の美
これこそ、板締めの妙だね。


HMさんも、やっぱり板締めいいね‼️って、
大満足で、お稽古終了。

私も、染めかけたまま放置していたマフラー、
染めてみよう。