昨年3月に亡くなられたソプラノ歌手
佐竹由美さんは、
私の染色の恩師 佐竹藍月先生の娘さんです。
ソプラノ歌手として、国内や海外でもコンサートを精力的にされ、
国立音大の教授として、たくさんの学生の指導をもされていた。
これから声楽家として円熟期…となるはずだったが、
まだ、62歳の若さで亡くなられた。
最愛の娘さんを亡くされ、
その悲しみも癒えないまま、
今年1月、佐竹藍月先生も、娘さんの元へと旅立たれた。😢
来年3月に、佐竹由美さんの追悼コンサートを開催する企画が着々と進んでいる。
今年4月、
打ち合わせのため、佐竹藍月先生の自宅に行かせてもらった。
声楽家の娘のために染められたドレスの数は、
先生の娘さんへの愛情そのもの。❤️
その中から、追悼コンサートに展示するドレスを選ぶのは、
難しい。
先生の染色の展示会の時に
先生が好んで展示されていたドレスなどを選んだ。
ドレスの中には、
よく着られたのであろう手直ししたものや、
大きく破れているのもあった。
それは展示されないとの事だったので、
私は1着いただいて帰った。
先生が染められた物にしては、
シックで、黒の絞り染め。
よく着て舞台に立たれたのであろう
お腹のところが擦り切れている。
ここに手を置いて、歌われている姿が目に浮かぶ。
お腹の擦り切れたところから下を、
ギャザースカートにすることにした。
舞台衣装なので、
後ろ裾を引きずって歩くように、
後ろ裾が長い。
裾もカットして短くした。
大体これくらい…と、大雑把に切ったので、
後で四苦八苦したが、
何とか着られるように仕上がった。
来年な3月3日の追悼コンサートに、
供養のため着て、出席しようと思う。