きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

父の年賀状

2015-11-30 17:48:21 | 田舎日記
昨日、昼前に田舎に帰ってきた。
家の前でタクシーを降り、勝手口から中に入る。
「お父さん帰ってきたよ」と声をかけた。
返事は無いが、台所の隣の部屋のTVが大きな音量でなっている。
その前の大きな椅子に、父は座っているはず。
大きな椅子に、隠れて見えなくなるほど、父は小さくなった。

部屋に上がり、椅子で眠っている父に
「帰ってきたよ!」と声をかけると、
父は目を開け「おぉ~」と返事した。

前日に妹が帰り、一晩父を一人にして置くのに不安があった。
「変わりなかった?」と聞くと、首を縦に頷いて、
「今日は寒いぞ!」と、私を気遣ってくれた。
良かった!元気でいてくれて…。

一晩経ち、今朝も元気そうだ。
今日は、暖かい良いお天気になった。

父の机の横に、年賀状の印刷機が置いてある。
年賀状は、先日妹が買ってくれていた。
「お父さん、年賀状は印刷したの?」と聞くと、
「どうだったかな?そこに置いてある」と言う。
見ると、まだ印刷は出来ていなかったので、
昼から一緒に印刷をすることにした。

昨年は、60枚の年賀状を、デザインを選び一人で印刷出来ていた。

今年は、絵の付いた年賀状に、宛名と差出名だけを印刷するようにしたのだが、
それでも、側に付いて、1つ1つの操作を指示しないと出来なくなっていた。

戸惑いながら、なんとか50枚を印刷した。

もう、この歳なら、出すのを止めても良さそうなものだが、
父にとって、年賀状は元気に居る証の便りで、大きな意味がある様だ。

来年も、‘‘元気で居ます’’の便りが送れますように…と、願う。





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Tシャツを染める。

2015-11-26 20:13:24 | 染色
冷たい雨と風が吹いて、寒い朝だった。
今日は、先週お稽古に来られなかったHMさんが、お稽古に来られる日、
お天気が心配だったが、10時ごろ雨は止み、
曇り空になった、

10時半に、HMさんが来られ、
夕方5時前まで、1日たっぷり染色をされた。


板締めのTシャツ 2枚

Tシャツは、不規則に折り、板締めにして染める。
折り方を変え、色を変えて染め重ねる。

ハッキリと板締めの型を出さないように、暈すのが、HMさんのやり方。



村雲染めのTシャツ

黒の無地のTシャツを、手でしわを寄せてゴムをかけ、赤で染める。
ここからが、HMさんのこだわりの1手間。
Tシャツを縦に折り畳み、端から巻き込み、ゴムを掛け、
染めて、縦線を出した。

私もTシャツをリメイク

以前染めたTシャツを染め替えた。
私には、珍しい色。







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お猿のキーホルダー

2015-11-25 09:00:39 | 木彫り
昨日の北風に、街路樹のイチョウは、
黄色い衣を剥ぎ取られ、寒々そうな姿で立っている。
今月も後5日
いよいよ師走が側までやってきた。

頼まれていたクリスマスのプレゼント用の作品も、
急ピンチで仕上げに入った。

来年の干支のお猿のキーホルダーを彫っているのだが、
加齢によるものか?
使い痛めなのか?春頃から、右肩が痛くて手が上がらない。
上がらなければ、極力上げないようにすれば済むのだが、
木彫りは、右手を使わないわけにはいかず、
我慢しながら彫刻刀を持ち続けたが、
彫りよりも、もっと大変だったのが、サンドペーパーでの磨きだった。
力を入れて磨くと、ピリピリと痛んだ。
あぁ~こんな時、左手も使えれば助かるのだが~~~。

彫りから磨きを終え、次は着色。
6センチ余りの小さな木彫りに着色する。

今度は、腕ではなく、目を使う。
こちらも、老化が進み、老眼鏡では細部の着色がままならず、
ハズキレンズ(拡大鏡)をかけて作業をする。👓

予備を入れて、17個
着色と仕上げニスに3日をかけて、丁寧に仕上げた。

今日は、もうお嫁入りする。
自分の全身全霊を注いだ舞台の幕が降りた瞬間のような、
満足感と、安堵感と、寂しさの交差するような心境でいる。












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すなご染め体験ツワーのお手伝いに!

2015-11-21 18:25:29 | 染色
朝4時に起き
身支度を整えると、いつもより少し念入りに化粧をして、
6時半に家を出た。
8時5分の香川行きの高速バスに乗り、高速志度で降り
タクシーで佐竹先生の家に着いたのは、11時前。

コトバスツアーと香川大学の若い学生さんがコラボして企画した
「日帰りバスの旅、地元再発見の旅」と言うのがあり、
そのバスツアーも13回目となっていた。

今回は、そのバスツアーで、
佐竹藍月先生のすなご染めを体験していただく事になり、
私は、そのお手伝いを仰せつかったのだった。

お昼前から、香川のIさんとMさんが、お手伝いに来られ、
先生と、染色工程の確認や、打ち合わせをしたが、

1度に30人もの人がアトリエに入り、
2時間という時間内に1枚の染めを完成できるだろうか?
不安だらけだった。



1時半にバスは到着、参加者は28名

香川大学の学生さんから、80歳まで、年齢もバラバラ、
男性の方も1人参加されていた。

今日体験して頂くのは、
「ファンタジックすなご染め」
顔料を使い、優しい色合いでハンカチを染めていただく。


ハンカチを屏風畳みにして、三角に折るところから説明し、
顔料を溶かした液に、ハンカチを浸し、まずは1色目を染める。
余分な染料は、拭き取りながら、2色目を染め重ねる。
三角の角に、ポイントに色を染める。
後は、広げてアイロンを掛け顔料を固着させると完成

少し場所が狭くて、移動もままならない。
ワイワイガヤガヤ、満員電車みたいだったが


折りたたんだハンカチを広げ
「キレイ‼︎」と、歓喜の声が上がり始める。

同じ折り方で同じ色を使っても、
それぞれ個性的で独創的な、その人だけの作品が次々と生まれて行った。

少し時間に余裕があったので、
もう1つステップアップして、
すなごの庵治んこ染めを体験していただいた。

3時半、ツワーの皆さんが帰られ、後片付けを済ませ、
暮れ始めたバス停から、帰りのバスに乗った。

久し振りに忙しい1日だったが、
数年前まで、某カルチャースクールで講義していた時を思い出し、
楽しかったぁ~~~!

朝4時起きの身体は疲れているはずなのに、
心は、疲れを感じていなかった。
むしろ、父の介護疲れで重かった心が、フワフワと軽くなっていて、
久しぶりの充実感に、このまま満たされていたい…と思っていた。

家に着いたのは8時過ぎ。








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お猿のキーホルダー

2015-11-17 08:49:00 | 木彫り
昨日は晩秋と、思えぬほどの暖かさになった。
部屋の中にいるより、
柔らかな真綿のような日差しの中にいる方が、はるかに暖かかったので、
ベランダの椅子に座って、木彫りを始めた。

先月、クリスマスのプレゼント用に、何でも良いので作って欲しいと依頼があった。
田舎に持ち帰って、父の介護をしながら出来るものが良いと思い、
来年の干支の、お猿のキーホルダーにしたが、

父が怪我をして、通院や訪問介護や入浴介助などに、
思いの外、時間も体力も取られ、
最初の目論み通りにはいかなかった。

それでも、デザインを考え電動ノコでカットして、
少しの時間を見つけて、作業を続けていたが、
思い通り進まなかった作業予定を、取りな直すために、
我が家に帰ってきてから、頑張らなければいけなかった。

幸い昨日は、気持ちの良い暖かいお天気になり、
久し振りの海の景色にも心が癒され、
彫りは順調に進み、
15個の依頼を受けていたが10個が彫れた。


後5個を彫り、手直しを加え、サンドペーパーで磨き、
着色をして、金具を付ける。

彫りが終わっても、製作作業は3分の1程度だが、
先が見えて来て、心に余裕が出てきた。

明日も、こんな暖かいお天気になってくれれば、
また、ベランダでの製作作業も、順調に進みそうだ…と、思っていたが、

今朝起きてみると、空模様は微妙
お昼からは、雨になる予報だった。

ベランダでの、作業は出来そうにない。
そうそう思い通りにはさせて貰えないな。

恨めしそうにベランダに立って、空を眺めている。












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