きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

映画「大河への道」

2022-12-18 21:33:00 | 映画
西の山は、今朝初めてうっすらと白い雪を被っていた。

明るい陽は射していても、
風は肌を刺すように冷たくて痛かった。

真冬の様な寒さになった今日、

久し振りに映画を観てきた。

10時半と13時半と16時の3回上映されるので、
朝早い方が空いているだろう…と、

上映の1時間前に会場に行った。
(映画館ではなく、ホールでの上映)

流石に1時間前は早かったかな…と思ったのだが、
既に5〜6人の人が並んで待っていた。

開場の10時が近くなるほどに、
人数は増え、ホール前のフロアーは、
大勢の人でいっぱいになった。

この寒さでは、映画を見に来る人も
少ないだろう…は、

元気なシニアには、通用しないようだ。
(並んでいるのは、ほぼシニア…ばっかり)

今日見る映画は、
先日、宮水学園の講座の時に貰ったパンフレットの中の映画

「大河への道」

出演 中井貴一 松山ケンイチ 北川景子


千葉県香取市の市役所に勤める(中井貴一)は、市の観光復興策で、
200年前、初の日本地図を完成させた
郷土の偉人、伊能忠敬を主人公にした大河ドラマを企画する…が、

伊能忠敬は、地図が完成する3年前に亡くなっていたという事実が明らかになる…

伊能忠敬が亡くなった後、
どのようにして、地図が完成されたのか?

令和と江戸の二つの時代を舞台にして、
明かされていく

笑いと涙のストーリー。 

ストーリーの展開もスピードがあり、
退屈させない面白い映画だった。

…が、

伊能忠敬が日本地図を作ったと学校で学んだはずだが、
まさか、
完成の3年前に亡くなっていたとは…

知らなかったのは、私だけ…










コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4月の100円映画

2019-04-17 23:25:33 | 映画
今日は、良い映画を見せてもらった、

4月の100円映画は、「八重子のハミング」
2016年公開の映画

原作は陽信孝さん自身の体験をつづった同名著書


夫の石崎誠吾(升 毅)に、胃がんが見つかった。
妻の八重子(高橋洋子)は、
渾身的な介護で夫を支えた。
しかし
その頃から、八重子の行動に異変が…
八重子は、若年性アルツハイマーに、おかされ
始めていた。

夫の誠吾は、4度ものがんを患いながらも
一命を取り留めていたが、
八重子の記憶は、徐々に失われていった。

そんな妻を12年間も介護する。

夫の優しさ、家族の絆…
いま、社会問題になっている、老々介護を、
映画は描いている。

実話だからこそ、
綺麗事では、終わらない。

12年間の壮絶な介護や、
記憶をなくしていく残酷さや、

体験しなければわからない、
辛さや、醜さまで、隠さず描いていて、
涙、涙、涙…

高橋洋子さんの、迫真の演技も素晴らしかった。

良い映画を見せて頂いたが…
毎月の100円映画は、
今回で終了すると、知らされた。

著作権等…難しい問題があるのだそうだ。

毎月、楽しみにしていただけに、
残念でならない

そう思っているのは、私だけでは無いはず…

毎月、会場が満席になるのは、
沢山の人が、楽しみにしている証拠。

違反をしてまで、続けて欲しいとは、
言えないが、

何か違う形で、
映画の上演をして欲しいと…
切に願う。








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3月の100円映画

2019-03-20 20:24:33 | 映画
この2ヶ月、
映画の上演日に用事が重なって、
見られなかったので、
3ヶ月振りの100円映画

今回は、
湯を沸かすほどの熱い愛”

2016年10月公開


数々の賞を受賞した映画で、
主演の宮沢りえが、
余命2ヶ月の主婦を見事に演じている。

夫(オダギリジョー)と、
銭湯を営む双葉(宮沢りえ)だが、
夫の失踪で、銭湯を閉め、
パン屋のバイトをしながら
娘(杉咲花)を、育てていた。

ある日、バイト先で倒れ、
余命2ヶ月の末期ガンだと分かる。

絶望の底に落ち込む双葉…だが、
彼女は、負けてはいなかった。

彼女には、命をかけて、やるべき事があった。

学校でいじめにあっていた娘の安澄…

教室で、通りすがりに机を蹴られたり、
身体中、絵の具で汚されたり、
制服を隠されたり…

不登校寸前の娘を叱り、励まし、
決して、現実から逃げることを許さず、
いじめに立ち向かわせた。

強い母親の愛…とは言え、
ここまで、厳しく突き放すことは
なかなかできない…が、

自分の命の期限を知っているからこそ、
鬼になり
娘を立ち直らせたのだろう。

失踪した夫を探偵に頼み探し出し、
連れ戻す…が、
そこに、愛人の連れ子も一緒について来た。

銭湯は再開…一件落着…

その間にも、双葉の命の期限は、
近づいていた。

双葉は、娘の安澄と、夫が連れて来た鮎子を、
連れて旅に出る。

その旅の目的が…
思いもしなかった事実を知る事になる。

それが、双葉が、残りの命をかけて、
やらなけばならなかった事…だった。

もし、余命2ヶ月と宣告されたら、
何ができるのだろうか…

双葉は、その命の全てを、家族のために使った。
涙、ポロポロの映画だった。

久し振りに、感動する良い映画を観た。

あの可愛かった少女は、
最優秀女優賞を
いくつも受賞する立派な女優さんに
なっていた。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

12月の100円映画

2018-12-26 17:56:16 | 映画
朝から、空も海も、そして遠くの景色までも、灰色…☁️

傘が要るか?要らないか?…の様な細かい雨…☂️

お昼から、また映画を観に行くため、
早めの昼食をとり、
自転車で出掛けた。🚲

今月の100円映画は、
樹木希林さんの追悼映画「あん」
2015年の映画


樹木希林さん、最後の主演映画だ。

樹木希林さんが、亡くなって、
立て続けに、追悼映画を観た。

2日前に観た「モリのいる場所」は、
私には映画の根底にあるメッセージが、
読み取れなかったが、

今日の「あん」は、
最初から、ハンセン病…差別と生きる…を、
テーマにしているので、分かりやすかった。

国の誤った政策により、
ハンセン病は、感染する病気とされ、
その患者は、強制隔離された。

一度ここに入ると、外の世界には、出られない…

家族からも見捨てられ、偽名を使ったり…
患者は頭の上から消毒剤をかけられ、
歩いた後から消毒剤が撒かれ、
患者の持ち物は、焼き捨てられ、
畳、1畳の空間に、押し込まれた。

平成8年に、「らい予防法」が廃止されるまで、
50年も、60年も、
差別と偏見の過酷な生活を
余儀なくさせられた。

この映画で、
樹木希林さんは、隔離施設で暮らす元ハンセン病患者を演じている。

どら焼き「どら春」に、アルバイトで雇ってもらう。
徳江(樹木希林)の作る粒あんが美味しくて、
店は繁盛するが、
徳江の指が変形している事から、
「らい病だ」
と、噂が広がる。
風評被害により、店に客が来なくなった。

無知は差別を生む…

「こちらに非が無いつもりで生きていても、
世間の無理解で押しつぶされてしまう事もある」

徳江の悲しい言葉…

満開の桜のシーンから、紅葉のシーン、
そして満開の桜で映画は終わる。

綺麗な映像だった。

樹木希林さんの、自然体の演技が光る、
素晴らしい映画だった。

私は、「モリのいる場所」より、
断然「あん」の方が好き…

最後にこの映画のテーマとなる言葉

「この世界を見るために、聞くために生まれて来た命、
…だとすれば、何かになれなかったとしても、
生きる意味がある」


















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

樹木希林さん追悼上映 「モリのいる場所」

2018-12-24 22:40:54 | 映画
今日は、友人に誘われて映画を観に行って来た。

樹木希林さんが亡くなって3ヶ月
今日の映画は、
追悼上映「モリのいる場所」
2018年 5月19日公開


昭和49年の東京、
30年間自宅の庭から、
外に一歩も出ることもせず、

自宅の庭を日がな一日探検し、
草花や生き物を観察し共に生きた、
画家のモリ(山崎努)94歳と、
その妻秀子(樹木希林)76歳の
夫婦の日常を描いている。

画家であるが、絵を描くシーンは出てこない⁇…

やたらと、人の出入りの多い家で、
見知らぬ人まで上り込む…⁇

しょっちゅう表札が盗まれる…⁇

食事中、突然タライが落ちてくる…⁇

なぜか、頭に明かりをつけた宇宙人のような人が現れ…⁇

⁇…と、思わせるシーンや、
クスッと、笑わせるシーンは、

ゆったり過ぎる流れの、
絶妙なスパイスになっている。


主人公のモリは、

庭に寝そべったり…
ジーと石を眺め、何時間も動かなかったり…

石の上を歩くアリの行列を見つめ
「最近気づいたのだが、アリは左の二番目の足から歩き出すんだよ」と、言ったり…

自由気ままに生きている。

映画の物語に、事件も無く、涙も無い。
(泣く準備をしていたのに…)

モリの日課とも言える庭の観察と発見の日々を、
ゆったりと淡々と描いている。
(眠くなって)

ラストシーンで、ビルの上からモリの家が
映し出されたが、

大きな森のように思っていた庭は、
意外にも小さかった。

この小さな庭には、
モリが30年間、
そこに生きる生物に注いだ大きな愛があり、
モリの94年の人生の重みや歴史があった。
それが、
この小さな庭を、大きく感じさせたのだろう…か?

映画を見終えて、「よう分からんかった」との声が、
周りから聞こえて来た。

私も、よう分からんかった…⁇

樹木希林さんが出演する映画だから、
一度観ただけでは、読み取れない哲学めいた
メッセージがあるのだろうか?

映画はよく分からなかったが、
山崎努さんと、樹木希林さんの
演じていても、
演じていないように見える…名演技に感服。

いかにも、52年連れ添った本物の老夫婦が
そこに居るような会話や風景が、
とても良かった。

もう2度と、
樹木希林さんの名演技を見る事ができないのは、
とても、残念で…
余りにも早い死が悔やまれてならない。

この映画の主人公モリは、
実在の人物
画家の熊谷守一氏だと、
後から知った。
(勉強不足だ…)






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする