きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

ガラス彫刻とドローイング展

2022-06-10 22:32:00 | 展示会
いつも展示会をご一緒させていただいているドミニクさんの個展が、
ギャラリーアライで開催されているので、行って来た。

ドミニクさんはイギリス人

日本語はちょっと苦手だが、
とても優しくてチャーミングな人

その人柄は、彼が製作する作品を見れば
納得するはず。

吹きガラスに電動ルーターで描かれたモチーフは、
小鳥🐤だったり、ワシ🦅だったり、
軽やかに踊るバレリーナ💃だったり、
風に舞い落ちた一枚の羽🪶だったり…

それは繊細で精巧で、美しい…。

コロナ禍で決まっていたイベントは中止、
外出は自粛…の期間中に、

時間を持て余して手にしたルーペ

そこに、針を刺して描く、
とてつもなく時間のかかる作品が、
ドミニクさんの新しい技法として確立された。


その作品が海外のコンクールで受賞された。


ギャラリーアライでは、そんな作品がたくさん展示されている。









透明なガラス彫刻やボールペンで描かれたドローイング


黒と白と無彩色の無機質な空間の中に
一際光の放つ可愛いものを発見した。

吹きガラスの器に、
1〜2センチになる迄、削り込まれた小さな鉛筆達が
口までいっぱい入れられて、置かれていた。


それらは、ドミニクさんがドローイングに使ったものだ。

こんなに溜まるまでに、
どれだけの枚数を描き、
どれだけの歳月が過ぎたのだろう。

そこに、ドミニクさんの手の暖かさと、
生命を感じて、感動した。


午後からドミニクさんのトークショーと実演があった。

トークショーでは、
今はスイッチひとつで何でも出来るデジタル時代。
デジタル無しでは生きられない時代に、

敢えてアナログの作品を創る。


針を何十万回刺しても、1時間に小指の爪ほどしか進めない。

そんなアナログの技法にしか出せない線があり
描けない奥深い思いがある…と、

私たちに熱く語りかけた。


染色もアナログ
一針一針、縫い絞り、色を重ねて染めていく。


どこか同じ思いを感じて…

嬉しかった。


ドミニクさんの個展は、6月14日まで。













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