Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

茶道の予習

2008年02月15日 07時00分08秒 | 稽古の備忘録
2月は大炉の稽古をする社中が多いと聞くが、私が通う稽古場には大炉が切ってない。
その代わり?
「次は円真をやるから、準備してきてね」
と前回言われた。

正しくは『大円之真』。
他流派にはない別伝で、格外の奥秘という存在。
真之行台子よりは格下に位置付けられるが、順番では一番最後に許状を取得し、稽古をつけていただく点前。
ゆえに、つい"一番難しい"と錯覚してしまう。
稽古も一年に一回できるかどうか。
真台子は(社中内で)引継の茶事があれば見学できるが、円真は稽古か研究会のみ。
だから、機会少なさ故のまとめにくさがある。
さらに、他の点前にはない所作もあり、覚えにくくもある。

で、どんどん苦手意識が強くなってしまう。

「これではいかん」と昨日から、五年越しになっている不完全なノートを開いている。
イメトレしたり、空点前をするが、ほどなく意識不明に。
(睡魔に襲われる)

以前は奥秘の稽古が嫌いだった。
ノート作りもやる気なし。
師匠から言われても右から左に聞き流して取り組もうとしなかった。

「別にお茶の先生になるわけではないし、実践でこんな点前をやる機会なんて絶対にない。私は人前で披露する類の点前さえ稽古できればいいのに」
と思っていた。

それが、或る事を機に180度回転。
俄然がんばって、ノート作りに励み始めた。

美術館などで名器を観賞するのが楽しくなり始めたのも、奥秘の稽古に真剣に臨むようになってからだ。
名物の道具がわかると点前が理解できるようになり、
点前が理解できると道具の凄さと貴重さがわかってきて~。
相乗効果で、どんどん面白くなってきた。

点前と道具が理解できるようになると、茶道史にも興味は及ぶ。
研究者の講演も聴くようになり、内容が理解できるようになると、さらに書物で確認したくなり、
読んでわかるようなると、また楽しい。

と、いい感じで茶道と付き合えるようになり、奥の点前も今は楽しく稽古している。

でも、まだ流れるように美しく~とはゆかない。
明日の稽古の目標は、
途中でフリーズしないこと。
道具に敬意を払って丁寧に扱うこと。

稲葉天目を頭に浮かべて、やってみよう!
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