土狸庵ゆめ日記

土タヌキおやじのひとりごと。

冬の日3。

2011年12月14日 18時52分46秒 | 日記


寒風の吹く庭の隅で、もうすっかり枯れてしまったと思っていた
「イングリッシュ・デイジー」が、可憐な白い花を咲かせていた。

もう一昨年になるか、韓国の女優「チョン・ジヒョン」の映画、
「デイジー」に魅せられて、デイジーの花を植えたいと探したものの、
同じ花にはついに出会えなかった。

日本でデイジーといえば、丸い雛菊ということになるが、花が違う。
映画のデイジーは、花はマーガレットに近いのだが、葉の形が違うのだ。
冬の花のノース・ポールにも似ているが、映画での季節は夏だった。
その後、デイジーと名の付く花をいろいろ集めてみたが、
ついに出会いは叶わなかった。

その後、彼女の新作の話題も無く、庭の花もいつか姿を消し、
遠い出来ごとになっていたと思っていたのだが、自然の力は素晴らしい!

デイジーの花ことばは「秘めた想い」。
片想いの多い土タヌキにはピッタリの花だ。

寒い冬の庭で見つけた、微笑みのような一輪だった。


冬の日2。

2011年12月14日 01時59分27秒 | 日記


藤枝市岡部町の大旅籠柏屋の玄関をかざる大幕をご存じだろうか。
そこに入れられた三つ柏の紋が、使用と洗濯によって薄くなってきたので、
お正月に向けて手直ししたいのだが・・・という相談を受けた。

この大幕、2007年にここで初めて結婚式が行われたときに作ったものだが、
長さはなんと16mもある大きなもの。
これを無償で手縫いで仕上げてくれたのがぱらぽんさんで、
設計図を引いたのが亡きご主人という想い出多い一品なのだ。

そこに柏屋の家紋「三つ柏」を入れたのは土タヌキだが、
本格的な型染めで仕上げる予算も時間も無かったので、
ボール紙で型紙を切って、ラッカーを吹きつけるという
とんでもない荒業で仕上げたもの。

その後使われることもなく、あまりにもったいないと、
昨年藤枝市に寄贈してから、折にふれ柏屋の玄関を飾ってきた。

今日は、柏屋の女性スタッフさんに手伝ってもらって、
アクリル絵の具で補修するという作業を行ったのだが、
作業の場になった柏屋の玄関の帳場のある板の間、
開けっぴろげだから、風が吹き込んで寒いのなんのって!
ここで座って客を迎える女性スタッフさんも気の毒だねえ!
なんて妙な同情をしながらなんとか作業を進める。

とりあえず紋の修復は終えたが、あちこち傷みも目立つ。
いずれ作り直しが必要になるが、業者に依頼すれば結構な費用がかかる代物。
予算が無い・・は行政の本音だろう。といって、
いつまでも厚意に甘えられても困るもの。

最初は無かったんだから、無くても良い・・・か?

さて、どうするかねえ。