リオとマドリーにあって、東京にない(と言うと反論されそうだが)もの何だ?
僕の答えは「ダービーマッチ」だ。
考えてもみろ、リオは世界一のマラカナンでフラミンゴとフルミネンセ、マドリーは王室公認のレアルと庶民派のアトレチコ。どちらも対決軸をしっかりと持った町のクラブ同士だ。
じゃあ東京はどうだろうか?もっとも今はヴェルディがJ2なんで出来ないが、FC東京だってルーツが深川にあると言え現在は都区内を抜け出している。東京に置けないと一旦川崎市に預けられたところと、果たしてどんな対決軸があるのだろうか?
他方、同じ日本でもある都市はJリーグを夢見るチームとJなんて行く気のない市民チームが並び立っている例もある。盛岡などいい例じゃないか。
岩手サッカー界の盟主・グルージャ盛岡と、半世紀にわたり岩手サッカー界を牽引した盛岡ゼブラ。同じ都市に同じリーグで対決軸のあるクラブが試合できる、これほどいいことはないんじゃないかと思う。
もっとも、JFL行っちゃうとそれもできなくなるが。
ダービーマッチの対決軸には、
①富裕層(レアルの場合は王室)VS庶民
②宗教・政党などの利害
③地域感情
こう言うものがあるが、日本の地域リーグでは①を「Jをめざす物好きクラブVSJに行かない身の丈クラブ」と解釈できると思う。
しかし、それもこれも同じ街(市・県)にそういうチームがあってこそ。そうでなければダービーマッチの本質と言うものがかすんでしまうだろう。その意味では盛岡のサッカーはもっと自信を持つべきじゃないか?そう思っている。