ひょんなことから偶然と気まぐれで21歳で高校入学してしまった私、
元々工業の機械科卒なのにこんどは電気科入学。
それに新しい試みとして出来た、定時制の専門課程だったから生徒は一期生で二十数名が一緒に入学。
年も下は高校卒業したての18歳から
上は50超までと幅広く、
それぞれの年代の人数も平均的にちらばっていて、
それらが皆同じクラスになり、
更に通常の定時制の17歳の生徒もそれに混じるというのだから、
一番大変なのは、そんな経験を持っている筈もない先生だっただろうし、
それに何より、17歳の生徒達も今までは一クラス10人程度だったのに、
自分達よりも大人数の社会人がいきなり同じクラスにぞろぞろと入ってきたものだから、
きっと最初のうちは迷惑きわまりなかったに違いない。
そんな感じで、一見父兄と子供が同じクラスに居るような状態で、
人によっては自分よりも年下の先生に教えてもらい、
職業も、電気本業のベテランもいれば、魚屋、酒造勤務、ビル管理、設備、設計等バラバラで、
更には先生よりも上の大卒までが同じクラスに居るという、
とっても妙な組み合わせのクラスがここに誕生した。
先生から言わせれば、誕生してしまったというべきか。
そんな状態だから授業中もテンでバラバラ。
簡単な質問もあれば、
先生も答えられずに後で調べてから回答しますということもしばしばで、
全てが手探り状態からの始まり。
でも大きい声では言えないけど、見ている側は結構おもしろいんだよねぇ~。