2020年8月18日(火曜日):[ 25c/31c/29% 69K72F ]{ gut0345 } 曇りのち晴れ
午前4時頃に、パラパラと雨が落ちる。90%近い湿度に、大気がたまらず汗を落としたようなものだが、明け方の冷え込みどころか、逆に湿度が上がった。室温はたちまち、27度を超えるし、熱いコーヒーを啜るには、エアコンをつけるより他にない。
25度超えの熱帯夜が当たり前の連日。むしろ、25度では「涼しい」と思っているほど。これが朝晩、25度を下回るようになると、非常に過ごしやすい。もちろん、湿度は50%以下。
「おもてなし」の観光立国を宣言し、日本を訪れる外国人観光客の数が鰻登りで有頂天になっていた、ついこの間までの風潮は幻と消えてしまって、今は、まるで鎖国状態。鎖国といえば、出島。出島といえば長崎。
長崎の友人が「お盆風景」の写真を送ってくれた。仏壇は小さいが(私が買った小ぶりの仏壇の10倍はする)周りに灯籠や供物の台などあって、3LDKマンションの一部屋を占有している。
お迎えの灯籠は、幅が2m以上もあるベランダに。霊は自由に空を飛べる?マンションの玄関と言うわけにはいかないだろう。立派なお墓も、前に竿を渡して、2基の灯籠をたてている。送り火と御供物を灯籠流しで見送るまで、滞在2日間は、一人前の食事を準備して、備えるらしい。それが大変だと言う。同じ浄土宗でも、随分違いがあるけれど、長崎は派手らしい。

そういえば、漫画でお墓の風景に欠かせないものは、破れ提灯と卒塔婆。提灯が何でお墓にあるのか不思議だったが、このお盆風景で、わかった。先祖の霊が墓から出入りするのに、足元が暗いと困るし、目印にするためだ。迎え火や送り火もそれに近い。
我が集落の墓地には、提灯ひとつない。誰も、面倒くさいのか、風俗習慣を守る意識が消滅したのか、今年は新しい卒塔婆一本見ていない。お寺の夏の収入も世知辛いに違いない。