先日、夏坊が宿題で持って帰ってきた作文用紙。
見ると、一行だけこんなふうに書いてありました。
ぼくは、天しきがお
天しきがお? ・・・天しき顔?
それは、いかなる顔のことなのか?
訊いてみると、その日は芸術鑑賞会で、体育館で落語を聞いたそうな。
その演目が「天しき」。
で、感想文を授業中に書いたんだけど、こう書く予定だったらしい。
ぼくは、天しきがおもしろかったです。
時間がなくなったので、途中でやめて持ち帰ったとのことですが・・・。
よく、「お」なんかでやめられるよね? 気持ち悪くないの~?
作文。
夏坊がめちゃめちゃ苦手にしている難物。
いつも授業中におわらなくて、宿題で持ち帰ってきます。それも一行もしくは白紙で・・・。
家でも作文用紙から逃避しまくり、ようやく机にむかっても、フリーズ状態に。
先生にも、連絡帳に「はげましてあげてください」などと書かれ、はてはお電話までいただき・・・。
一学期、「あのねのーと」なるものがありまして。
これは子どもが毎日、なんでもいいので先生におしゃべりしたいことを書いて提出すると、先生がコメントを返してくれるという、心あたたまる企画でした。
そのノートを、夏坊はほぼ全部白紙、日付のみを書くだけで提出。
先生が、まっしろ画面に花丸つけて、コメント書いてくれるんですが・・・。
あるときは、「きのうはなにしてあそんだのかな?」
あるときは、「どんなたべものがすきかな?」
あるときは、「ひにちをていねいにかいたんだね」
先生、お忙しいのに、あいすみません・・・こんなに徹底的に無視されて、さぞ忍耐力が養われたことでしょう・・・。
ちなみに、このノートの存在を、母は学期末の個人面談まで知りませんでした。
かさねて、あいすみません・・・。
でも・・・夏坊、言葉を知らなくて書けないわけじゃないんですよね。
むしろ逆で、たくさん知っていすぎて、迷ってしまうようなんです。
自分の書きたいイメージがあると、どうやってそれを表現すれば完璧なのか、考えすぎてしまって書けない。
だから、私が横から、「こう書けば?」とか「もう寝る時間だから、ママの言ったとおりに書きなさい!」「そんなのてきとうに書いとけばいいでしょ!?」
などと不適切な発言をしても、がんとして、従いません。
できあがった作品は、けっこう立派です。
でもさー、もすこしほら、テキトーに・・・むずかしいかなあ。
ゆうべも、持久走大会の感想を書くのに、夜8時すぎても悩んでいた夏坊。
思い浮かんだことをそのまま書いていいんだよ、と言うと、こんなふうに答えました。
「頭の中にいろんなことが出てきて、ボクシングしてる・・・」
おお、なんという詩的表現!
そうだね。
ママだって、ブログでこーんな長ったらしい文章書くために、頭の中はボクシング状態なんだよ~。
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