いお とま
秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ
ころもで つゆ
わが衣手は 露にぬれつつ
詠んだ人・・・天智天皇(てんじてんのう 第38代天皇)
詠んだ人のきもち・・・秋の田にたてられた仮の小屋は
草であんだ屋根のあみ目があらいので
そこで夜をすごしているわたしの着物のそでは
ぬれつづけているよ。
かりほ・・・稲を刈った穂、という意味と
仮のいおり(小屋)という意味の両方をあらわしている
(競技かるたでは「かりお」と読みます)
庵・・・草などをあんで作った粗末な小屋
ここでは、刈り穂を見守るために作られた農業用の小屋のこと
苫・・・アシやカヤなどの草をあんだもの
あらみ・・・あらいので
衣手・・・着物のそで
露・・・夜露
(百人一首、第一首目の歌です)