困ったお猫よし

 ふくちゃんはお人よし(お猫よし)というか、性善説に立っているというか、要するに単純なのだけれど、人はみんないい人ばかりで自分によくしてくれるものだと思っているらしい。
 ちょっとからだに触れただけですぐにごろごろ言うし、ソファの真ん中のクッションの上で寝ているから、座れないので横に押しやると、押しやられたのに勘違いしてごろごろ言っている。
 子供の友達とか、はじめてうちに来た人に対して最初は多少人見知りするのだけれど、その客人に猫じゃらしを持たせてみたら、知らない人だということはすぐに忘れて跳んで来て、一生懸命遊んでいる。
 人間でいったら(猫でいってもそうだけど)、騙されやすいタイプなのだと思う。
 そういうことを考えると、野良生活をやめてうちに来てくれたことは、ふくちゃんにとってもまあよかったかな、と思う。
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