猫の「変食」補遺

 前回書き忘れたけど、ふくちゃんが食べる変なものにもうひとつ、お香がある。スティック状のお香を陶器のお香立てに立ててトイレに置いておいたら、入ってきたふくちゃんがくんくん匂いで興味を示し出した。前足でちょんちょん突付いているので、遊んでいるのかと思ったら、そのうちぽきっと折って、その折れたお香をばりばり噛んで食べてしまった。
 それ以来、トイレにお香は置けないでいるのだけれど、お香立てのお香を入れる穴に折れたかけらが残っているらしく、ふくちゃんはトイレに入ってくるたび、お香立てに頬っぺたや口元をすりつけている。ひもの切れ端を食べたりするのとは違って、お香には何かまたたびのような、ふくちゃんを酔わせる成分が入っているのではないかと思う。
 ちなみに、またたびの粉末で作ったお香というのが売られているらしい。猫と一緒に香りが楽しめる、というようなキャッチフレーズで、点火すると、またたびの匂いは人間にはわからないが、バラやラベンダーの香りがするようになっている。
 可愛い猫の絵の筒型のケースに入っていて、お香それ自体もイチゴミルクのポッキーみたいで可愛らしいが、またたびでできたお香となると、普通のお香でさえ食べてしまうふくちゃんには香りだけを楽しむ余裕なんてないだろうから、うちで使うのはおそらく無理だろう。
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