夏のみゆちゃん

 3月に、みゆちゃんが私の机の上で眠れるよう、モニターの横にフリースを敷いた空き箱の簡易ベッドを設置してからというもの、みゆちゃんはその場所が至極気に入ってほとんどいつもそこを利用しているのだが、なにぶん小さな箱なので、みゆちゃんが丸くなってようやくはみだし気味に寝られるくらいである、夏本番を迎えて、だんだん暑くなってきたらしい。しばらくそこで寝ているが、丸まった姿勢が暑くなると、起き上がって伸びをしてから、狭い机の上のキーボードの前に出てきて、ああ、暑かったとばかり、紙やらペンやら置いてある上にお構いなくどたりと横になる。それならまだいいけれど、キーボードの上に寝そべるときもある。体の下に隙間が出来て涼しいのかもしれないけれど、そうなるとまったく作業が出来ない。キーが押されて、プー、プーと警告音が鳴るけれどまったく気にする様子もない。
 私が席を立つと、今度は椅子の上に移動する。シートがメッシュなので、心地いいのかもしれない。戻ってくると、さも気持ちよさそうな顔をして、背もたれにもたれておなかを上にして寝ているので、とてもじゃないけれど、退いて下さいとはいえない。(ふくちゃんは太いので何も支えがなくても仰向けに寝ることが出来るが、みゆちゃんは背中がとがっているので、何かにもたれないと仰向け寝が出来ない。暑がりのふくちゃんと違って、みゆちゃんは仰向けで寝ることは少ないので、よっぽど暑かったのだろう。)仕方がないので、予備の座り心地の悪い木の丸椅子を持ってきて、そこに座って作業をする。今年買ったばかりの私のデスクチェアは、猫の毛だらけになっている。
 近いうちに、籐かごかなにか涼しい入れ物を買って、モニター横に夏用ベッドを作ってやろうと思う。
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