尾道こころ道・冬編 S-Planar120mm F5.6 T-MAX400 XTOL1:2

このちいさな町にはいたるところに、こうした石のお地蔵様が建っている。
大坂城の石垣の石が切り出される産地だから切りこぼれた石で石工が彫ったのだろうか。
供えられた花は夏に来たときも、この冬もいつも枯れていなかった。

尾道こころ道・冬編 ローライフレックス Xenotar F2.8 T-MAX400 XTOL1:2

おまえ怖いんだよ！

尾道こころ道・冬編 ローライフレックス Xenotar F2.8 T-MAX400 XTOL1:2

昔、子どものころ自宅の前にこんな手押しポンプがあって明石のタコ行商のおじさんが真鍮の鐘を鳴らして木のとろ箱に入れた生きたタコを売りに来ていた。
その音が聞こえると表へ飛んででてタコを調理するのを見ていた。
注文が入ると粗塩で蛸をもむよう洗うと泡とともにぬめりが取れてその後、このポンプで汲んだ水で蛸を洗っていた。
僕が高校生のころには近所の誰もポンプを使わなくなって水は濁っていつしか出なくなっていた。

尾道こころ道・冬編 ローライフレックス Xenotar F2.8 T-MAX400 XTOL1:2

エアコンの室外機でさえこの町の風景に溶け込んでしまう。

尾道こころ道・冬編 ローライフレックス Xenotar F2.8 T-MAX400 XTOL1:2

石段から誰か下りてこないかとずいぶん待ったが、猫いっぴき下りてこなかった。

尾道こころ道・冬編 ローライフレックス Xenotar F2.8 T-MAX400 XTOL1:2

午前中の11時まえに尾道へ青春18きっぷで着いたあと本来ならケーブルカーで上がる山頂までバス道をとことこ歩いた。
この時点では真冬なのに汗をびっしょりかいていた。