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山を降りながら 絵馬堂 Meopta Flexaret VII Belar 80mm f3.5

2007年08月11日 00時40分37秒 | Film Camera
お参りをすませて汗をかいたから薄暗い絵馬堂の長椅子に腰を下ろし周りの絵馬を見ていました
たくさんの苦しみをかかえる人たち、たくさんの幸せを願う人たち・・・
僕にはまだ絵馬に願をかけるほどの苦しみはないし幸せもほんのちょっぴりでいい。。。
好きな映画のひとつに『阿弥陀堂だより』があります
この映画に登場する阿弥陀堂の坊守りお梅ばぁさんの言葉を思い出しました
だいぶまえにサイトより書きうつしてテキストにして保存していた言葉を載せてみました
 
『畑にはなんでも植えてあります。
ナス、キュウリ、トマト、カボチャ、スイカ・・・。
そのとき体が欲しがるものを好きなように食べてきました。
質素なものばかり食べていたのが長寿につながったとしたらそれはお金がなかったからできたのです。
貧乏はありがたいことです。』

『雪が降ると山と里の境がなくなり、どこも白一色になります。
山の奥にある御先祖様たちの住むあの世と、里のこの世の境がなくなって、どちらがどちらだかわからなくなるのが冬です。』

『春、夏、秋、冬。。。
はっきりしてきた山と里との境が少しずつ消えてゆき、一年がめぐります。
人の一生とおなじなのだと、この歳にしてしみじみ気がつきました。
お盆になると亡くなった人たちが阿弥陀堂にたくさんやってきます。
迎え火を炊いてお迎えし、眠くなるまで話をします。
話しているうちに、自分がこの世の者なのか、あの世のものなのか分からなくなります。
もう少し若かった頃はこんなことはなかったのです。
恐くはありません。』

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