今日は、県議会の「読書と図書活動を進める議員連盟」 通称「図書議連」の県内調査で鹿角市の花輪図書館と大館桂高校の学校図書館を見てきました。
上の写真は花輪図書館の入り口付近です。鹿角市には花輪と十和田の二つの図書館があり、花輪図書館は約90年の歴史をもつ歴史のある図書館です。
この建物はかつての「鹿角郡役所」で古いけれども、かつての木造小学校のようで、ノスタルジーを感じる建物でした。
上の写真は図書館内部と阿部館長さんです。
蔵書は約7万冊で年間2万人の利用者があるそうです。十和田図書館も同規模であわせて15万冊の本をいかに市民の届けるかが課題とのこと。
図書館の3大要素は施設、資料、職員とのことですが、そのいずれも不足しており、市民のニーズに答えるために、平成26年には鹿角組合病院の移転跡地に新しい図書館を文化ホールなどと一緒に整備することになっているとのこと。
鹿角にはかつて「寸陰館」という私塾があり、有名な内藤湖南の父の内藤十湾や、足尾銅山の鉱毒事件で名を馳せた田中正造なども在職していたことを聞き、参加の県議は驚いていました。
本県は子どもたちの読書時間が長いことが判っており、それが学力日本一のバックグランドになっている、と言われています。
今年3月に発足したこの図書議連は、県内の読書活動を活発にすることを目的に結成されました。
午後は県立大館桂高校の学校図書館を訪問しました。
写真は4年前に初めて専属の学校司書として採用された、小林光代さんの熱心な説明を聞く県議です。
今回は8人が参加しました。
桂高校は女子高ですが、小林さんが赴任してから図書活動が盛んになっており、昨年は読書活動が認められ、県内初の文部科学大臣賞を受賞しています。
県教委では議員からの強い働きかけもあって、3年前から専任の学校司書の配置をはじめました。現在10人の専任司書が各高校に配置されていますが、非常勤職員という不安定な身分ながら、大変頑張ってもらっています。
これからも県内の図書活動を活発にするために活動を続けます。