今年4月に佐竹県政がスタートして、今月で半年が過ぎました。
マスコミなどでも、この半年を振り返った特集を組んでいますが、私なりに議会サイドから見たこの半年間の感じたことを書いてみたいと思います。
最近の選挙はマニフェスト全盛となり、佐竹知事の施策も選挙のマニフェストが基本になっていると思います。
その中で、県政の基本姿勢としているのが、「対話型県政」のようです。
前知事が、議会などに根回しなどをせず、オンザテーブルで議論をしようとしたのとは対照的な手法です。
副知事などの人事案件も事前に入念に根回し、二人ともほぼ全会一致に近い形で決まったのはこれまでとは隔世の感があります。
もちろん、県議会の過半数を持つ自民党が、知事選で支援し、与党的立場になったことも大きいでしょう。
議会は今のところ、風の吹かないいわゆる「凪(なぎ)」の状態にあります。そのことが、馴れ合いとならないように気をつけなければ、と思っています。
ただ、この半年の佐竹県政を見ていて、スピード感に乏しいと感じているのも事実です。
県内の雇用、経済状況は一向に改善するきざしが見えず、来春の新規学卒者の求人、内定率は前年を大きく下回っています。できるだけ即効性のある対策が求められていますが、目に見える成果があるのかという思いがします。
現在の予算は、前の知事が組んだ予算ですから、佐竹カラーを出せる政策は新年度からとなるでしょうが、県庁を知り尽くした知事の県政が「内向き」にならないように、議会は批判的に県政を監視していかなければと考えています。
厳しい財政事情から、「行財政改革」は待ったなしであり、一刻の猶予もないはずですが、その点でももの足りません。行革で産み出す資金で効果のある施策を打ち出さなければ秋田の将来はないと言っても過言ではないと思います。
11月9日からは決算特別委員会が開かれ、昨年度の施策や事業の成果を検証します。
私は副委員長に内定しています。活発な議論と検証の中から、来年度に向けて有効な提案ができれば、と思っています。