安藤豊ブログ【日記・活動記録・地元秋田のPRなど】

秋田県で活動中の安藤豊のブログです。日記や日々の活動記録、美しい自然に溢れる地元秋田のPRなど。HPもあります。

八千代座とこうのとりのゆりかご

2009年10月29日 | Weblog

今日は午前中に山鹿市の古い芝居小屋、八千代座を視察しました。

この芝居小屋は本県の小坂町にある康楽館と同じ明治43年の建築で昭和63年に国指定重要文化財に指定されています。 大正から昭和初期には大変な賑わいだったようですがその後衰退しほとんど使われなくなりました。

 その後、昭和61年に市民が立ち上がり、瓦一枚運動などで再建を図り、文化財指定を基に坂東玉三郎の公演などを行って、平成8年から5年をかけて大修理が行われて、現在は年間9万人程の入場者や見学者が訪れているそうです。 全国にこうした芝居小屋は4箇所残っているが現地保存されているのはここと康楽館の2箇所だけだそうです。

案内人の丁寧な説明で館内を見ましたが、タイムスリップしたような感覚で素晴らしい誘客施設でした。

 

上の写真は地下にある回り舞台とせり上がり装置です。全て人力です。

 

午後は熊本市にある、赤ちゃんを預かるこうのとりのゆりかごを、全国でただ一つ設置している慈恵病院を見ました。

 2年前に日本で初めての赤ちゃんポストとして大きな話題になった病院です。 設置当初は賛否両論が渦巻き、政府も批判的でしたが、2年間で42人の赤ちゃんが預けられ、年間500件の相談が寄せられるとの事。

行政からの支援は一切なく、3人の看護師が24時間体制で支援に当たっており、ボランティア精神で赤ちゃんの命を守っているという看護部長さんの言葉が印象的でした。

 望まない妊娠を抱えて悩んでいる女性が救いを求めて、毎日全国からやって来る、本当は行政が救いの手を差し伸べるべきですよね、という看護部長や事務長の言葉が重かったです。

 赤ちゃんポストという言葉が誤解を与え、批判を受けていますが、命を救う、という課題に真剣に取り組む、蓮田理事長や病院スタッフに心からの尊敬と行政の不作為に思いを致し、衝撃を受けた視察でした。


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