今日は公務がオフなので、今話題の映画「沈まぬ太陽」を家内と見てきました。
今日が全国封切なので、映画館にはたくさんの映画ファンが来ていました。
10数年前に、山崎豊子さんの原作を読んだとき、体が震えるような感動を覚えた記憶があり、今回映画化されるというので、一日も早く見たいと今日の初日を心待ちにしていました。
予想どうり、3時間半に及ぶ大作ながら、少しも長いと感じず、原作に忠実なスケールの大きな映画に大変感動して見てきました。
主演の渡辺謙演ずる主役の「恩地 元」の愚直なまでの生き様や、日航ジャンボ機墜落事故の悲惨な現場、過酷な海外勤務と家族の絆、企業倫理と人間模様など実に見所の多い映画でした。
帰ってネットを見ると、今日の舞台あいさつで渡辺謙さんが号泣したとの記事が載っていました。
原作が実在の企業や人物、政治家などを連想できる内容であり、映画化は不可能と言われ続けてきた作品だけに、感無量だったと想像できます。
それにしても、山崎豊子という作家は「白い巨塔」「華麗なる一族」「不毛地帯」「大地の子」「運命の人」など次々と話題の大作執筆し、入念な下調べなどを元に社会に衝撃を与える内容を発表して、すごい作家だなと思います。
一連の本は、権威や権力に対して厳しく糾弾する内容が多く、政治家に対してもその不正を憎む内容が多く描かれています。
政治の片隅に身を置く一人として、心していかなければ、との思いを強くしています。