九州2日目は都城市にある焼酎メーカーの霧島酒造と肥薩オレンジ鉄道本社のある熊本県八代市を視察しました。
霧島酒造は芋焼酎の生産では日本一で焼酎全体でも2番目の生産額の一大焼酎メーカーです。年間一升ビンに換算して3400万本、420億円の売上高、従業員300人、季節従業員200人で、原料の薩摩芋の黄金千貫を地元から年間82000トン、3000ヘクタールで栽培しており農家の貴重な収入源になっていました。
上の写真は原料のいもを選別しているところです。
併設するレストランと売店は年間60万人の観光客が訪れ、観光名所になっていました。 地元に密着した経営方針で様々な地域貢献や環境活動に取り組んでいる姿が印象的でした。
午後は八代市のおれんじ鉄道本社を訪れ、第三セクターの鉄道経営を視察しました。
この鉄道は、九州新幹線の開業に伴い、平成16年に開業し6年目です。全国に35ある三セク鉄道で黒字は5社だけで、ここもご多分にもれず年間2億円程の赤字で、熊本県や鹿児島県、沿線市町村で赤字補填しています。
沿線には20校の高校があり、通学定期のお客が7割を超え、止めるわけにはいかないとのこと。 駅の運営をNPOに委託したり旅行業をやったりと様々な経営努力をしていますが、赤字からの脱却は難しいようです。
我が県にも2つの三セク鉄道があり、赤字補填が大きな課題になっています。 どこまでの補填が県民理解が得られるのか、大変難しい問題です。