浜辺祐一『救命センター部長ファイル』集英社文庫、2008.
ついに浜辺祐一さんのシリーズ?も4冊目となりました。毎度、救命センターの現状やそのなかの葛藤が書かれていて、とてもオモシロイね
今回も、救命センターに運び込まれたホームレスに対して若い医師が、ホームレスを生かす意味を上司に問うている。誰にも求められず、酒浸りで担ぎ込まれてきたホームレスを我々の税金を使ってまで治療する価値、生かす価値があるのか?
他にも、長寿国と言われる日本社会。高齢社会と言われてだいぶと経つが、その現状はいかに?「生かしも殺しもせず」の治療を受け続ける特養の高齢者を通して、治療とは?死ぬこととは?を考えさせられる。
医療の進歩はいいことだけど、それによって医療現場には新たな葛藤が生まれたり、考えさせられることが出てくるんだねぇ、、、