
鉄道写真のデータ化と同時に、今まで行った演奏会の記録をも整理し始めている。写真が遡ること1974年くらいからだが、演奏会に初めて出向いたのがやはり同じ時代の1973年くらいで、ちょうど同じ頃となり実に面白いことだ。初期の頃の演奏会は、もうプログラムは見当たらないが、親父に連れられてよく出向いていた記憶は残っている。カール・ベーム=ウィーン・フィルとか、カラヤン=ベルリン・フィルだったと思うが、どちらもべートーヴェンの交響曲を鑑賞したことくらいしか残っていない。しかし、まだとても印象にあるのは、中学生の友人に誘われて出向いたマゼール=クリーブランド管の演奏会の方。初めて聴いたラヴェルの「ダフニスとクロエ」というバレエ音楽に驚嘆した思い出。もちろん、よく聴き込んだ楽曲ではなく、生演奏自体、鑑賞の経験が少ないから、実演奏の緊張感やスケール感は初体験だったように思う。しかしだんだんと実演奏の醍醐味にハマり出したのは、この後数年経った、朝比奈隆氏との出会いだったのだ。この辺は、今回綴ると長くなってしまいそうなので次回に譲りたいが、あれから数十年の年月を経ているが、相変わらずのアントンKには、我ながらどうしたものかと苦笑してしまう。
この山の頂きから見下ろした大地は、何層にも続いて地平線まで繋がっていた。そんな広大な景色に二条のレールが絡むように敷かれ、そこから自己主張するかのように赤いDD51が現れた。同一列車を数十分も俯瞰して観る光景に圧倒された昔の思い出。これが北海道だと思い知らされた瞬間だった。
1978-08-26 1492ㇾ DD51 521 根室本線:広石信号場-新狩勝信号場
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