世間は大型連休に突入した。今年は最大9連休とも言われ、海外へと繰り出す家族づれも多いとか。3年続いたコロナ感染症が落ち着きを見せ、その対応も緩和されることになったからだろう。夜の街も以前のような人の賑わいを感じている。
かつて鉄道輸送も、多客時には多岐に渡る臨時列車たちが運転され、目を楽しませてくれたものだった。年末年始や夏の盆シーズンの列車たちは未だに語り継がれているが、5月のGWなどにも長距離列車のみならず、いわゆる行楽列車中心に増発されていたことが思い出される。
掲載写真は、お盆の時期大増発されていた東北線の臨時列車を狙いに出かけた時の画像。むろん撮影データから見てEF57狙いだったはず。日の出から撮影現場に立つことは出来ず、初電で一目散に目的地を目指す訳だから、撮影対象は何本かに限られてしまうが、それでも線路端で列車を待つ時のワクワク感は今でも思い出せる。定期の急行列車に混じって数本の臨時列車がある時はなお更だった。視界に茶色のカマが入った時の緊張感はたまらない。逆に青にクリームの警戒色が見えた時の落胆は計り知れなかったのだ。これは、後者の落胆時の写真なのだ。ゴーナナが消滅して以後、いわゆるゴハチブームが到来する訳だが、この時どうしてそんな予測が出来ただろうか。機関車、そしてその機番で一喜一憂した若き時代が懐かしい。
1976-08-17 9408列車 急行おが52号 EF58 152 栗橋付近にて