今回は、東北DCキャンペーンの一環で運転された急行「いわて・平泉」号の撮影に、最近撮影地で知り合ったM君と遠征してきた。この列車自体は、金曜の夜関東を出発、翌朝盛岡に着くという夜行列車であったから、走行写真は、おのずと撮影場所が限られるが、その後の回送列車が北上線を大きく迂回して青森まで戻るという経路だったため、さらに撮影意欲が高まってしまったのは明らか。そして、この夏至のシーズン岩手まで行くのだから、津軽線で、北斗星~はまなすの撮影となるのは、当然といえば当然の成り行きだ。
未明の都内から、一路みちのくへ車を走らせ、最初の目的地宮城県の岩沼付近へ・・天気予報は、まずまずな予報だあったが、現地に着くとやはり曇ベース、時より朝日が顔を出すといった状況で、不安定なのは想定内だ。列車通過まで、さほど時間もないので、そうそうにポイントを決めて、まずは無難に一発。ED75の24系牽引は、もう何年振りだろう。JR貨物のED75が引退してしまった今、かつて決して好きではなかった700番代(やはりP型1000番代が一番!)でも、とても愛着を感じてしまうのはどうしてだろう。やはり久々に見るED75は、掛け値なしにカッコ良い!
息つく間もなく車に乗り込み、次なる撮影地へ思いを走らせ、一気にアクセルを踏む。仙台での停車を利用して追いぬき、宮城県北部で、もう一度撮ろうという作戦なのだ。かつては、色々動きまわった撮影地だが、最近の情報は皆無だったので、果たしてその撮影場所はわかるのか、わかっても撮れるのか、考えればきりがないが、来てしまった以上とにかく行くしかないし、行って判断するしかない訳で、このスリルというか、張りつめた充実した時間はたまらない。いよいよ通過時間が5分と迫るなか、たくさんの同業者の中で、何とか場所を確保し列車を待つ間、どんどんそれまでの雲が切れ、晴れ間が出て、まさにベストの状態の時、列車が通過して思わず歓声が上がった。