明日から早2月、春のダイヤ改正も徐々に迫ってきた。以前の記事にもダイヤ改正は話題にしているが、華やかな電車に比べて、機関車はというと、あまり明るい噂は聞こえて来ず、反比例していると思わざるを得ない状況が寂しいところだ。
車齢から考えると、国鉄型機関車であるEF65、EF66、DD51、DE10あたりに動きがあると考えやすいが、今回の改正でどう変化するのかが注目に値するだろう。現在稼働しているEF66について、今や絶大なる人気を誇る27号機は、動いているだけで奇跡的な事象の範疇となってきた。すでに誕生してから47年という歳月の経過に驚くばかり。いつパンタを下ろしてもおかしくはない状況を再確認できる。また厳密にはJR時代の電機になるEF66100番台に至っても、三十路を過ぎる機体が現実にあり、これまた予断を許さないはず。実際に稼働していない機体がちらほら現れているらしい。機関車ファンには、人気が今一つな100番台、通称サメだが、静かに数を減らしていくことだろう。現代の新鋭機EF210も、これらEF66に代わって活躍の幅を広げてくるだろうが、更新による外観にバリエーションが増えてきて、ファンの間では密かな人気があると聞いている。喜ばしいことだ。
話題にしたEF66から1枚。アントンKにとって、EF66というとフレートライナーの先頭で驀進するイメージが強い。特急貨物機として誕生し、日本の物流の担い手として活躍している代表的な電機の1台だろう。意外にもブルートレインけん引という大役を果たし、それも歴代で一番長期にわたって務めたことは、それだけ安定した性能があり、信頼ある電機という証だろうか。掲載画像は、速達便特急貨物列車として登場した「スーパーライナー」。EF66が最もそれらしい姿を見せる列車だったと思っている。EF6628号機が、誇らしげに専用マークを掲げて東上してきたシーン。いまだ現役の27号機とは、1番違い。ニーナがいかに長命かが理解できるはずだ。
1988-06-05 52ㇾ EF6628 スーパーライナー JR東日本/東海道本線:根府川付近